PC価格は2026年末にさらに5〜20%上昇へ。Acer会長は2027年後半から値下がりと予想

PC価格は2026年末にさらに5〜20%上昇へ。Acer会長は2027年後半から値下がりと予想

メモリ高騰を理由にPCの値上げが続く中、AcerがDDR4や一般的なDDR5はもう不足していないとの認識を示しました。それでもPC価格は2026年10〜12月期にさらに5〜20%上がり、ピークは2027年中ごろになる見通しです。

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Acer会長はメモリ不足は解消に向かっていると見解。それでもPCの値上げは2027年1〜3月期まで続く見通し

PC関連は2025年末から値上げが続いており、パーツではメモリが高止まりしているほか、グラフィックカードも主要モデルがこの3か月で3〜4割値上がりしています。PC本体でもAcerが台湾で2026年7〜9月期に約5%の値上げを表明し、国内ではVAIOが9月18日に今年2回目の値上げを実施しています。

そんな中、Acerの陳俊聖(ジェイソン・チェン)会長兼CEOが9月19日に台北で取材に応じ、10〜12月期のPC価格は平均5〜20%上がる可能性があり、メモリやSSDを多く積むPCほど上げ幅が大きくなると説明しました。

この値上げは10〜12月期で終わらず、2027年1〜3月期も上げ幅こそ小さくなるものの続くとのことです。半導体各社が進める増産分が市場に出てくるのは2027年中ごろとの読みで、PCの平均販売価格もそこでピークを打ち、2027年後半からようやく下がり始めるとしています。

一方で、DDR4と一般的なDDR5はむしろ供給が多く、CPUも一部のモデルを除いて不足していないとも述べています。中国のメモリメーカーが安値で供給を広げていることから、メモリ不足が2030年まで続くという見方は非現実的とも話しており、SK hynixが不足は2030年末まで続くとしているのとは食い違います。

PCメーカーは年末までに10週超の部材在庫を確保

値上がりが止まらない理由について会長は、部品の価格が下がっても各社が抱える部材の在庫コストが絡むため、製品価格に表れるまで数か月かかると説明し、Acerのメモリ在庫も高い水準にあるとしています。PCメーカーがメモリメーカーから買うPC向けDRAMの契約価格は7〜9月期に前期比18〜23%上がりましたが、各社はそれでも年末までに10週を超える在庫を確保しようと調達を積み増しています。

2026年は以前の価格で仕入れた在庫で部材の値上がりを吸収できているものの、その在庫は2027年に尽きると報じられています。代わりに店頭へ並ぶのは、この高値で仕入れた部材で作られたPCになるため、年明けに部品の相場が下がってもPC価格には効かず、ピークが2027年中ごろまでずれ込むとみられます。

また、メモリ以外でもIntelがCPUの供給価格を10月上旬にも約10%AMDがGPUとチップセットの供給価格を約10%引き上げる計画で、Windowsのライセンス料も7月から7〜10%上がっています。グラフィックカードは、メモリ高騰による値上がりにチップ分のコスト増も加わります。

これらの値上げはIntelが粗利率の確保、AMDがTSMCの製造価格引き上げ、Windowsが毎年の改定と、いずれもメモリの需給とは別の理由によるため、2027年後半に値下がりが始まっても、下がるのはメモリとSSDのコスト分にとどまり、2025年の水準までは下がらないと考えられます。

楽観的なシナリオの1つ。PCを買うなら早めでも損はない?

ただ、2027年後半から下がるという見通しも確実ではなく、会長自身が値下がりは「希望」であり、いつ下落に転じるかは誰にも分からないと認めています。メモリを作るSK hynixが不足は2030年末まで続くと見ているのに対し、Acerはメモリを調達する側でSK hynixとは立場が異なるため、2027年後半の値下がりは最も楽観的なシナリオです。

2027年春まで待っても店頭に並ぶのは今の高値の部材で作られたPCで、自作でもメモリとSSDは高止まりのまま、CPUやグラフィックカード、マザーボードに10〜12月期の値上げが乗ってきます。PCやパーツの購入を考えているなら、少なくとも2027年後半までは今が最も安く買える時期になりそうです。

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2026/09/22 更新
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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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