Windows 11の次期大型アップデート「26H2」へ切り替える更新プログラム「KB5121794」がMicrosoftの配信サーバーから入手できる状態になっており、24H2や25H2のPCに手動でインストールすると、正式配信を待たずに26H2へ移行できます。ただし、8月末のプレビュー更新KB5120998か、それ以降の累積更新が入っていることが条件です。
Windows 11 26H2を正式配信前に導入可能。KB5121794を入れて再起動するだけ
Windows 11の大型アップデートは、2024年の24H2でOSの基盤部分が刷新されて不具合が多発しましたが、2025年の25H2はOSに組み込み済みの機能を有効化するだけのイネーブルメントパッケージ(eKB)として提供され、大きな不具合は起きていません。Microsoftは2026年の26H2もこのeKBで提供することを6月に明らかにしており、24H2から26H2まではOSの基盤が変わらず月例更新も共通のため、24H2と25H2のPCであればeKBを入れるだけで26H2になります。一方、OSの基盤が異なる23H2やArm向けの26H1は対象外です。
そんなWindows 11 26H2ですが、Microsoftは8月27日からWindows Insider向けの最終確認用チャネル「Release Preview」で配信を始めています。Windows Update経由で26H2を入手できるのはRelease Previewに参加したPCに限られますが、26H2用のeKBである「KB5121794」のインストール用ファイル(MSUファイル)はMicrosoftの配信サーバー上に置かれており、Insiderに参加していなくてもダウンロードできる状態です。
ただし、KB5121794で26H2にするには、8月末のプレビュー更新KB5120998以降の更新を適用している必要があります。第三者による解析では、KB5121794には26H2へ切り替える指示しか入っておらず、切り替えに必要なファイルはKB5120998の側に含まれているとされています。KB5120998の内容は9月の月例更新KB5124008にも含まれているため、Windows Updateを9月分まで適用していれば条件を満たしています。
KB5121794はMicrosoftの配信サーバーから直接ダウンロード可能
KMicrosoftの配信サーバー上にはKB5121794のx64版とArm64版が用意されており、IntelやAMD製CPUを搭載する一般的なPCではx64版、SnapdragonなどArm系CPUを搭載するPCではArm64版を使用します。
入手したMSUファイルをダブルクリックすると「Windows Update スタンドアロン インストーラー」が起動し、そのままインストールを進めてPCを再起動すると26H2へ切り替わります。利用者の報告ではインストールは1分未満で終わり、再起動も1回だけで、完了後はビルド26300になったとのことです。
また、現時点のRelease PreviewではWindows 11のシステム要件を満たしていないPCは26H2の配信対象に入っておらず、25H2のときもWindows Updateには配信されなかったとのことです。しかし、KB5121794を手動で実行する方法では、TPM 2.0とセキュアブートは有効で、CPUだけが要件から外れているHP ZBook 17 G3が問題なく26H2へ移行できたと報告されています。なお、TPM 2.0を搭載していないPCでの成功例は今のところ報告されていません。
26H2はまだRelease Preview。一般配信は年内niの予定
手動で26H2へ移行できるとはいえ、9月20日時点でMicrosoftの正式リリースの一覧に26H2は載っておらず、KB5121794を使って移行したPCへ今後の更新がどう配信されるのかも分かっていません。
また、利用者の報告では26H2にしても変わったのはバージョン表記(ビルド26300)程度とのことです。Microsoftも新機能や改善は24H2、25H2、26H2に共通の月例更新で提供すると説明しており、今秋からの展開が予告されている起動の高速化や8GBメモリ向けの最適化も、26H2かどうかに関係なく月例更新で届く見通しです。この高速化は9月上旬の時点でプレビュービルドにも反映されておらず、今26H2にしても動作が速くなることはなさそうです。
そのため、26H2を今の段階で手動で入れてもあまり意味はなく、正式配信前の最終確認中のバージョンのため不具合が残っている可能性もあります。25H2を使っているなら、年内に始まるWindows Updateでの配信を待った方が良さそうです。なお、24H2のHome/Proは2026年10月13日でサポートが終了するため、25H2への自動アップデートを延期している場合は、サポート終了前に25H2へ更新しておいた方が良さそうです。

