9月の月例セキュリティ更新を適用したWindows 11とWindows 10の一部環境で、バックアップ機能の「ファイル履歴」が動かなくなる不具合が報告されています。
KB5124008を適用するとファイル履歴が動作せず。バックアップ用のドライブが接続済みでも接続を求められる状況に
KB5124008は9月8日に配信されたWindows 11 24H2/25H2向けの月例セキュリティ更新(ビルド26100.9445/26200.9445)で、Windows 10 22H2向けには同日にKB5122878(ビルド19045.7725)が配信されています。
しかし、Microsoft Q&AとMicrosoft Community Hubの報告によると、これらの更新を適用したPCでは、バックアップ先のドライブが接続されたまま読み書きもできる状態にもかかわらず、ファイル履歴のパネルを開くとドライブの接続を求める表示がされ、バックアップが実行されないとのことです。
報告されている環境はWindows 11とWindows 10の複数のPCにまたがっており、Microsoft Q&Aの報告者は複数台で症状が出たあと、別のPCで更新前にファイル履歴の動作を確かめてから適用したところ、直後に同じ症状が出たとしています。また、Redditなどでも同様の不具合が起きているとのコメントがあるため、極めて限定的な不具合ではないようです。なお、この報告者はMicrosoftのサポートにも連絡しており、担当者がリモート操作でPCを調べても解決しなかったため、更新側の問題とみて上位のサポート部門へ引き継がれたとのことです。
ただし、9月10日時点でMicrosoftはこの症状を既知の問題として登録していないため、現時点で原因や暫定的な回避策、解決策などは明らかになっていません。
7月と8月の更新でもファイル履歴に不具合報告
Community Hubの報告では、Windows 11 25H2では7月28日のプレビュー更新KB5101684以降、Windows 10 22H2では8月のKB5120249以降、9月の更新を適用する前からファイル履歴に異常が出ていたとのことです。こちらはファイル自体はバックアップ先へ書き込まれるものの、最終バックアップの日時が更新されず、新しく保存したファイルの[以前のバージョン]にも新しいバックアップが出てこないというもので、バックアップが止まっていることに気付きにくい症状です。
一方で9月の症状はパネルごと止まるため性質が異なり、ファイル履歴の不調が9月の更新で始まったとも、9月の更新を削除すれば不具合発生前の状態まで戻るとも限りません。
現時点で復旧が確認された回避策はありません。9月の更新を削除する方法はありますが、7月と8月の更新でもファイル履歴には不具合が報告されているため、正常に戻るとは限りません。そのため、ファイル履歴だけをバックアップ手段にしている環境では、バックアップ先のドライブに9月8日以降の日付でファイルが増えているかを確かめ、増えていなければ修正が出るまで手動コピーや別のバックアップソフトへ切り替えて当面のデータを退避しておくのが確実です。

