9月8日配信のWindows 11の月例セキュリティ更新KB5124008で複数の機能に不具合が出ており、Microsoftが合計3件を既知の問題として認めています。加えて、ファイル履歴や黒画面のように報告が続いているものの、公式には登録されていない症状もあるようです。
KB5124008の既知の問題が配信3日後に3件へ。リモートデスクトップは数分で接続が切れる
KB5124008は9月8日から配信されているWindows 11 24H2/25H2向けの月例セキュリティ更新(ビルド26100.9445/26200.9445)で、8月末のプレビュー更新KB5120998で起きたカーソルと壁紙の不具合もこの更新で修正されました。配信時点ではリリースヘルスに既知の問題は1つも載っていませんでした。
しかし、Microsoftが9月11日に公開した内容によると、適用後に一部環境でリモートデスクトップサービス(RDS)が不安定になり、RDP接続が数分後に失敗するほか、サーバーが「リモート デスクトップ構成をお待ちください」で止まったり、エクスプローラーやWindows Updateの画面が応答しなくなったりするとのことです。Windows 10 22H2/21H2やWindows Server 2012以降も対象です。
Microsoftはこの問題のステータスを「緩和済み」としていますが、示されている回避策は、接続先の仮想マシンを停止して割り当てを解除し、起動し直すと一時的に繋がる場合があるというものです。そのため回避策があるのは接続先が仮想マシンの場合だけで、通常のPCやサーバーにリモート接続している環境向けの回避策は示されていません。
2件目は、WindowsからLinuxの仮想マシンへホスト側のフォルダーを渡すPlan9共有が使えなくなる不具合で、仮想マシンは起動するのに共有フォルダーが出てこないか開けなくなるとのことです。影響を受ける例としてClaude CoworkとWindows Subsystem for Linux(WSL)が挙げられており、Plan9を使わない通常のHyper-V仮想マシンは対象外ですが、回避策はありません。
3件目はUSB接続のオーディオ機器が起動せず音が出なくなる不具合で、こちらもMicrosoftから正式な回避策は示されておらず、3件とも修正に向けた対応が進められています。
既知の問題に載っていない不具合の報告も複数登場
一方で、この3件以外にも報告は続いており、9月更新の適用後にファイル履歴が動かなくなる不具合は9月14日時点でも既知の問題には載っていません。また、サインイン後にExplorer.exeが起動せず黒い画面のままになる報告も、プロファイルをコンテナに保存する仮想デスクトップ環境を中心に上がっており、Microsoftの担当者が調査中とのことです。
このほか、AMD環境の利用者からは、KB5124008と同時配信の.NET更新KB5126052を入れて以降、Radeonのドライバーがタイムアウトしてクラッシュするようになったとの報告があり、複数のユーザーもRedditなどで同様の症状を報告しています。ただ、この不具合は更新を削除して直ったとみられる例がある一方で、発端となった報告者は8月のKB5121003へ戻しても直らず、イベントビューアーにはAMDのドライバーファイルamdxx64.dllがクラッシュの原因として残っていたという事例もあります。
そもそもKB5124008を削除すると脆弱性の修正や8月分のカーソルと壁紙の修正も一緒に消えるうえ、AMD環境では削除しても直らなかった例もあるため、不具合が出たからといって安易に更新を削除するのは避けた方がよさそうです。仮想マシンへの接続なら停止と割り当て解除でいったん繋ぎ直せますが、それ以外の症状は今のところ修正が出るのを待つしかありません。ただ、8月のKB5120998のときのように次の月例更新まで待てば済む話ではなく、今回は月例更新そのものが原因です。通常の更新スケジュールに乗るなら、9月下旬のオプション更新か10月の月例更新で修正される可能性があります。


