AMDがGPUとマザーボード用チップセットを約10%値上げへ。グラボは2027年さらに高騰か

AMDがGPUとマザーボード用チップセットを約10%値上げへ。グラボは2027年さらに高騰か
リーク評価
総合評価: 72%
的中率: 的中率: 4
実現性: 実現性: 4
発売までの時期: 時期: 4
具体性: 具体性: 3
整合性: 整合性: 3
情報源: 博板堂

AMDがTSMCの製造価格引き上げを受け、GPUとマザーボード用のチップセットを含む全製品の供給価格を2026年第4四半期に約10%引き上げると取引先に通知したようです。

目次

TSMCの製造価格上昇を受け、AMDがGPUとチップセットの供給価格を引き上げへ

TSMCは2027年初から受託製造価格(TSMCがチップを製造する際の価格)を引き上げる予定ですが、これとは別にAMDとNVIDIA向けのすべてのGPUチップの製造価格を一律10%引き上げる案を提示しており、適用時期は2026年第4四半期中と9月上旬に伝えられていました。この値上げは原材料価格の上昇が理由で、AMDはほとんどの製品をTSMCで製造しているため、製造コストの上昇は利益の圧迫に直結します。

そんな中、中国の博板堂によると、AMDは複数の取引先に対し、AI向けアクセラレーターチップ、コンシューマー向けGPU、マザーボード用のチップセットの供給価格を一律約10%引き上げると通知したとのことです。実施はおおむね第4四半期内が見込まれています。通知を受けたグラフィックカードメーカーやマザーボードメーカー各社は、チップの仕入れ値の上昇分をどこまで製品価格に乗せるかを検討中で、追随して値上げする公算が大きいとのことです。

グラボは8月の値上げに続く2段目に

Radeon向けのGPUについては、AMDが8月からGPUとVRAMのセット供給価格を10%以上引き上げる方針をメモリ高騰を理由にグラフィックカードメーカー各社へ通知しており、AMD製グラフィックカードの平均価格も8月1日から9月17日までにRX 9070 XTが約11.9万円から約14.2万円へ20.0%、RX 9060 XT 16GBが約6.0万円から約8.1万円へ35.4%上がっています。

なお、これまでの値上がりはメモリ価格の高騰が主因でしたが、今回の値上げはウェハーの製造価格上昇が要因となるため、グラフィックカードにはメモリとチップ両方のコスト増が反映される見通しです。さらに供給価格が10%上昇した場合、代理店や店頭側を経て設定される販売価格は、それ以上に引き上げられる可能性が高くなります。そのため、現状14万円台で販売されているRX 9070 XTなどは、早ければ2026年末にかけて15~16万円前後で販売されることになりそうです。

マザーボードは8月の値上げが3%と小幅。チップセット値上げで追加値上げの可能性

マザーボードについては、ASUSやGIGABYTE、MSIなどが8月に実施した値上げは3%程度と小幅で、対象となる型番も限られていました。基板やコンデンサなどの部材だけでもコストは少なくとも10%上がっていますが、2026年はマザーボードの販売台数が大きく落ち込んでおり、コスト分をそのまま価格に乗せるとさらに売れなくなるため、各社は損失を受け入れて値上げ幅を抑えていました。

しかし、チップセットの値上げまで加わると、部材分すら価格に乗せ切れていない中、さらに損失を増やしてまで価格を据え置くのは難しく、AM5マザーボードは追加の値上げに向かうとみられます。

今回の値上げはCPUが対象に含まれるかは明らかになっていません。しかし、TSMC製であることからウェハー価格が値上げされている場合はCPUも値上げ対象に加わる可能性も否定できない状況です。なお、値上げ自体は2026年第4四半期に予定されているため、実際にグラフィックカードやマザーボード価格が本格的に動くのは早くて2026年末までに行われるとみられます。

ただ、値上げの動きに先んじて販売価格が上がる事例もNVIDIAの値上げではあったため、Radeon RX 9000シリーズやAMD製CPUやマザーボードの購入を検討している場合は、遅くとも年内に購入を済ませておいた方が良いです。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

目次