Core i9-14900Kを発売以来3回交換した利用者が、BIOSを更新した4個目でもエラーが出始めたと報告しています。
Core i9-14900Kを3回交換した利用者が、BIOS更新済みの4個目でもエラーを報告
Core i9-14900Kなど第13・14世代のデスクトップ向けCPUでは、Core i7とCore i9を中心に、ゲームがクラッシュするなど動作が不安定になる不具合が起きていました。原因はCPUの動作を制御するプログラムの「マイクロコード」が過大な電圧を要求していたことで、これにより動作に必要な最低電圧が恒久的に上がる「Vmin Shift」と呼ばれる劣化が進んでいました。
Intelはこのマイクロコードの更新を順に配信しており、2024年10月には0x12Bまでの更新で原因はすべて修正したと説明し、2025年5月には数日間つけたまま軽い処理を続けるPC向けに0x12Fも追加しています。ただ、マイクロコードの更新で防げるのはこれから起きる劣化だけで、すでに不安定になったCPUは更新しても元に戻らないため、IntelはBOX版の保証を2年延長して最大5年とし、症状が出たCPUの交換に応じています。
そんな中、発売以来Core i9-14900Kを3回交換したという利用者が、RTX 5090とDDR5-6000の64GBメモリを組み合わせたPCで、4個目でもエラーが出始めたとRedditで報告しています。この利用者は劣化を避けるためにマザーボードのBIOSを更新済みで、設定もIntelの標準設定を読み込んだだけとのことですが、メモリへの不正なアクセスを示すエラーコード0xC0000005が出ているとしています。
3回も交換している利用者が4個目を古いBIOSのまま使い始めたとは考えにくく、この4個目は修正済みのマイクロコードで動かしていた可能性が高く、その状態でもエラーが出始めたことになります。Intelは原因をすべて修正したと説明した後にも0x12Fを追加した経緯があり、修正済みのマイクロコードでもユーザーの利用環境やマザーボードメーカーの設定次第では、依然として劣化が進む症状が残っている可能性があります。
クラッシュが出た14900Kは交換が必要。保証は最大5年
Vmin Shiftによる劣化でCore i9-14900Kのゲームやアプリがクラッシュするようになった場合は、設定を見直したりBIOSを更新し直したりしても元には戻らないため、交換を申し込むことになります。窓口はBOX版ならIntelのサポートか購入した販売店、BTOパソコンならPCメーカーで交換を受け付けてもらえます。また、交換時にはマザーボードのBIOSが最新版に更新されているか確認し、古いバージョンだった場合は最新版へ更新することが推奨されます。
なお、IntelのCore i9-14900Kなどは保証が最大5年に延長されているため、2023年10月の発売直後に購入した場合でも2028年10月まで保証されることになります。そのため、不具合発生時の手続きや交換などの手間はかかるものの、再発してもCPUの買い替えなど急な出費が発生することはありませんが、他に不具合が残されていないのか、また新しいマイクロコードが出ないかなどユーザーは注視しておいた方が良いかもしれません。


