AMDが、Radeon向けGPUとVRAMのセット供給価格を8月から少なくとも10%引き上げ、全ブランドで一斉に値上げする方針をAIB各社へ通知したと伝えられています。
メモリ高騰でRadeonも8月に値上げへ。価格はGeForce並みに
AMDのRadeon向けGPUは、GPU本体とGDDR6メモリを組み合わせた「GPUキット」として、AIB(グラフィックスカードを製造・販売するパートナー企業)へ供給されています。そのため、メモリ価格の高騰が供給価格に直接反映される仕組みです。
6月末にはAIB各社へ、7月からの引き上げが正式に通知されており、国内でも値上がりが警戒されていました。しかし、7月上旬から中旬にかけて、Radeon RX 9070 XTの国内最安値は8万7,000円台〜9万2,000円台で推移しており、供給価格の引き上げが実売価格に反映された形跡は乏しい状況でした。

そんな中、中国の博板堂に投稿された流通筋からのリークによると、AMDは6月の時点で供給価格を引き上げる方針を固めていたものの、消費者向けGPU需要の回復が鈍く、消費者の価格感応度も高いことに加え、NVIDIA製品の価格が上がっていなかったことから、値上げの実施を先送りしていたとのことです。
しかし、その後、NVIDIAが値上げに動いたことから、AMDも値上げに向けて再び動き出したようです。AMDはAIB各社に対し、少なくとも10%以上の値上げを実施すると通知したとされています。
計画通り値上げされればRX 9070 XTが約11万円台まで上昇?
AMDの値上げ幅は「10%以上」とされており、詳細は不明です。仮に10%の上昇がそのまま販売価格に転嫁された場合、10万円で販売されているRadeon RX 9070 XTは約11万円に、5万2,000円台で販売されているRX 9060 XT 16GBは5万7,000円台まで値上がりする計算です。
ただし、販売価格の上昇幅がAIB向け供給価格の上昇幅を上回る場合もあるため、この試算以上の値上げとなる可能性も十分あります。
なお、供給価格の値上げは8月からとなるため、値上げ後の仕入れ価格が実売価格に反映されるのは、8月中旬から下旬になるとみられています。一方、先に7月からの供給価格引き上げが伝えられたNVIDIA製品では、国内の販売価格がすでに上昇しています。8GBを搭載するRTX 5060は約1万円、16GBを搭載するRTX 5070 Tiは約1万5,000円の値上がりが確認されています。
そのため、Radeon RX 9000シリーズについても、今回の値上げ通知を境に販売価格が徐々に上がる可能性が高く、購入を検討している場合は早めに判断したほうがよい状況です。


