NVIDIAのArm SoC「RTX Spark」のGeekbench 7スコアが登場し、上位構成のマルチコアスコアはAMDのRyzen AI Max+ 395を約12%上回りました。一方、同じ18コアのApple M5 Maxと比べると、シングル・マルチともに30%以上下回っています。
Geekbench 7に20コア版と18コア版のRTX Sparkが登場
RTX Sparkは、NVIDIAがMicrosoftとともに2026年5月31日(現地時間)に発表したArm SoCで、MediaTekとの共同設計による20コアArm CPUとBlackwell世代GPU、最大128GBのユニファイドメモリを1パッケージに統合しています。搭載機のSurface Laptop UltraやLenovo Yoga Pro 9nは今秋に出荷予定で、リーカー情報では搭載ノートPCの投入は2026年10月と報じられています。
RTX Sparkを巡っては、7月19日にCinebench 2026ではM3 Maxに届かずという実機スコアが登場し、7月22日には公式ドライバーから5,120コアの下位GPU構成が判明しましたが、CPUコア数などGPU以外の差分は読み取れないままでした。
今回、Windows 11 on Armで動作するRTX Spark搭載機2機種がGeekbench 7に掲載され、GPU構成とCPU仕様が初めて結び付きました。上位は20コア(10+10クラスタ・ベース4.0GHz)のCPUに6,144コアのBlackwell GPU、下位は18コア(10+8クラスタ・同3.9GHz)に5,120コアのGPUを組み合わせ、メモリはいずれも64GBです。なお、掲載は削除済みです。
スコアは20コア版がシングル2,570、マルチ23,126ポイント、18コア版は2,541と21,776ポイントで、両構成の差はシングル1.1%、マルチ6.2%です。
| CPU | Geekbench 7 シングル | マルチ |
|---|---|---|
| RTX Spark(20コア/6,144コアGPU) | 2,570 | 23,126 |
| RTX Spark(18コア/5,120コアGPU) | 2,541 | 21,776 |
| Snapdragon X2 Elite Extreme(18コア) | 3,049 | 25,052 |
| Ryzen AI Max+ 395(16コア) | 2,429 | 20,609 |
| Core Ultra X9 388H(16コア) | 2,767 | 19,304 |
| Apple M5 Max(18コア) | 3,766 | 35,527 |
Windows勢との比較では、16コアのRyzen AI Max+ 395にはシングル約6%、マルチ約12%上回り、Core Ultra X9 388Hにはシングル約7%下回るものの、マルチでは約20%上回っています。
一方、同じWindows on ArmのSnapdragon X2 Elite Extreme(公式チャートの平均値)にはシングル約16%、マルチ約8%下回っており、2コア多い構成でも最速の座には届いていません。
同じ18コアのApple M5 Maxには3割超の差
同じ18コアCPUを搭載するApple M5 Max(最大40コアGPU・最大128GBユニファイドメモリ)との差はさらに大きく、シングル約33%、マルチ約39%下回っています。
ただし、Geekbench 7は2026年7月23日に公開された新しいベンチマークで、マルチコアテストは実際のアプリでマルチスレッド動作するタスクのみをマルチスレッドで実行する設計に変わりました。そのため、コア数の多さがスコアに反映されにくくなったと見られます。
なお、現時点では最適化が終わっていないと考えられますが、仮にこの性能であればCPU性能はAppleの同クラス製品には届かないものの、下位の18コア版までRyzen AI Max+ 395を上回っており、RTX Sparkが重視するローカルAI処理を行うには必要十分な性能を持っていると言えそうです。


