Apple初の2nmチップ「M6」を搭載したMacのGeekbench 6結果が登場し、マルチコアはM5から約15%伸びた一方、シングルコアはiPhone 18 ProのA20 Proを下回っています。
Apple M6はM5比でマルチコア約15%向上、シングルコアはA20 Proに届かず
Apple初の2nmチップとして8月25日に登場したM6は、CPUがシングル性能を担うスーパーコア2基、マルチ処理を担う高性能コア4基、軽い処理を担う高効率コア6基の12コア構成で、M5の10コア(スーパーコア4基・高効率コア6基)から2コア増えています。Appleはこの構成で「世界最速のシングルスレッドパフォーマンス」と「M5比で最大1.2倍のマルチスレッド性能」を掲げており、搭載するMac miniは9月22日に149,800円から発売されます。
その発売を1週間後に控えた9月15日、Mac mini(M6)の型番とされるMac18,5の結果がGeekbench Browserに登録されました。環境はGeekbench 6.3.0・macOS 27.0(ビルド26A428)・メモリ32GBで、CPUは12コア、クラスター構成もAppleの説明どおり2+4+6コアで、スコアはシングルコア4,610、マルチコア20,676を記録しています。
| チップ(機種) | シングルコア | マルチコア | 動作クロック | CPUコア | L1命令/L1データ/L2 | メモリ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Apple M6(Mac18,5) | 4,610 | 20,676 | 4.79GHz | 12コア | 160KB/96KB/8MB | 32GB |
| Apple M5 MacBook Pro | 4,338 | 17,921 | 4.60GHz | 10コア | 128KB/64KB/6MB | 32GB |
| Apple A20 Pro iPhone 18 Pro | 4,719 | 12,677 | 4.93GHz | 6コア | 160KB/96KB/8MB | 12GB |
このスコアはMacBook Pro 14インチのM5(Mac17,2、シングル4,338/マルチ17,921)と比べると、シングルコアは約6%、マルチコアは約15%の伸びにとどまっており、このGeekbench 6の結果ではAppleが掲げた「最大1.2倍」には届いていません。
iPhone 18 Pro搭載のA20 Proとアーキテクチャは同じ。性能差は動作クロックが原因
シングルコアは、A20 Pro(iPhone19,2)がGeekbench 6で記録した4,719がM6より約2.4%高く、8月にAppleが「世界最速のシングルスレッド」と説明したMac向けチップを、9月9日発表のiPhone 18 Pro向けチップがGeekbench 6では上回っています。
Apple M6とA20 ProのL1・L2キャッシュは、L1命令160KB・L1データ96KB・L2 8MBと同じ構成で、アーキテクチャも全く同じものを使っていると見られますが、シングルコア性能に差が出ている理由は動作クロックの違いが要因と見られています。Apple A20 Proの4.93GHzに対してM6は4.79GHzと約2.9%低く、この差がシングルコアのスコア差2.4%につながっていると考えられます。なお、ファン搭載で冷却性能に余裕があるMac miniがiPhoneより動作クロックを低く設定している理由は不明で、発売後のアップデートで動作クロックが見直される可能性もありそうです。


