Appleの新型チップ「A20 Pro」を搭載した端末のGeekbench 6結果が登場し、シングルコアはApple製チップとして最高性能を発揮しています。
A20 ProのシングルコアはM5搭載MacBook Airを上回る
A20 ProはAppleが9月9日に発表したiPhone 18 Pro/Pro Maxに搭載されるチップで、2nmで製造され、CPUは6コア、GPUは7コアの構成です。GPUの7コア化は発表前にバンプ配置の解析から報じられており、AppleはこのGPUをA19 Pro比で最大40%高速と説明しています。発売は9月18日で、それに先立って搭載機の結果がGeekbench Browserに登録されました。
CPU側は型番iPhone19,2、GPU側はiPhone19,3の端末で、OSはいずれもiOS 27.0、メモリは約11.2GBと表示されています。Geekbench 6.7.0のCPUスコアはシングルコア4,719、マルチコア12,677で、GPU側のMetalスコアは64,069を記録しています。Geekbench側ではiPhone19,2とiPhone19,3に対応するモデル名がまだ登録されておらず、どちらがiPhone 18 Pro/Pro Maxに対応するかは判別できませんが、どちらも同じスペックのA20 Proを搭載しています。
| チップ | Single-Core | Multi-Core | Metal |
|---|---|---|---|
| A19 Pro(6コア) | 3,698 | 9,586 | 約46,700 |
| A20 Pro(6コア) | 4,719 | 12,677 | 64,069 |
| M3(8コア) | 3,012 | 12,107 | 約49,000 |
| M4(10コア) | 3,814 | 15,492 | 約56,000 |
| M1 Pro(10コア) | 2,435 | 12,868 | 約68,000 |
| M5(10コア) | 4,211 | 17,211 | 約76,000 |
A20 Proのシングルコアは今回比較したApple製チップの中で最高スコアを記録しており、前世代のA19 Proから約3割伸び、M5搭載MacBook Air 13インチに対しても約12%上回っています。また、マルチコアは8コアのM3を超え、10コアのM1 Proに並ぶ水準で、約3年前のMacBookを上回る性能になっています。
GPUのMetalも64,069でA19 Proから約37%伸び、Appleが掲げる最大40%高速とほぼ重なっています。位置としてはM4搭載iPad Proを上回り、M1 Proに迫るスコアになっています。
CPUは4.93GHz動作でキャッシュも増量
Geekbenchのスコアと合わせてA20 Proのスペックも明らかになっており、動作クロックはA19 Proより約16%高い4.93GHzで、L1/L2キャッシュもそれぞれ25~50%増量されています。
| チップ | 動作クロック | L1命令 / L1データ / L2 |
|---|---|---|
| A19 Pro | 4.26GHz | 128KB / 64KB / 6MB |
| A20 Pro | 4.93GHz | 160KB / 96KB / 8MB |
| M5 | 4.46GHz | 128KB / 64KB / 6MB |
持続性能は不明だがベイパーチェンバー改善で向上の余地
Geekbenchは長時間の連続負荷で持続性能を測るテストではないため、iPhone 18 Pro/Pro Maxに搭載される大型ベイパーチェンバーやA20 Proから実装されるDRAMをチップの横に並べて熱経路から外すパッケージによって持続性能がどこまで向上するかは、今回の結果だけでは判断できません。
ただ、MetalスコアはA19 Pro比で約37%向上しており、AppleがGPU性能について掲げる「最大40%高速」に近い結果です。Appleは持続性能についても前世代比で最大40%向上すると説明しており、実際の性能は発売後の長時間負荷テストで確認する必要がありますが、公称値とほぼ同等になると考えられます。
そのため、もしスマホでのゲームをメインに考えている場合、iPhone 18 Pro/Pro Maxではより高画質に長時間快適にプレイすることが出来ると言えそうです。


