AppleがiPhone 18 Proに搭載するA20 ProのGPUが、7コア構成になる可能性が浮上しました。CPUのコア数は据え置きになる一方で、GPUコアと高効率コア側のキャッシュが増えるようです。
A20 ProのGPUは7コアへ、CPUコア数は前世代から据え置き
A20 ProはTSMCのN2で製造される最初のチップで、プロセッサとDRAMを1つのパッケージに収めるWMCMで実装される計画です。8月25日にはiPhone Ultraの基板の画像からDRAMを横並びに置く実装が確認されていましたが、チップ内部の構成までは分かっていませんでした。
そうした中でWeiboのユーザー「白饭炒白米饭」が、流出したA20 Proのはんだバンプ配置図を解析し、CPUとGPUの内部構成を割り出しました。


同氏によると、バンプ配置図からはLPDDRのインターフェースがチップの最も右側にあることが分かり、バンプの並びに斜め方向と正方向が混在することから素子の輪郭が描けるとのことです。この輪郭を過去世代のダイと突き合わせて上部をGPU、中央をCPUと特定し、CPUは高性能2+高効率4の6コアと判断しています。GPUは6・7・8コアの3通りで十数通りの配置を試し、7コアが最も無理のない配置だったとしています。
キャッシュは高効率コアのL2がA19 Proの6MBから8MBへ増えると推定される一方、高性能コアのL2は16MBで変わりません。SLC(システムレベルキャッシュ)の容量は現時点では分かっていないものの、今年は新しいISPと新しいANEを積む以上、キャッシュへの要求は高く、削られることはないだろうと同氏はみています。
この配分は推定図の読み取りに基づくものですが、CPUのコア数を据え置いたまま増えたのがGPUコアと高効率コア側のL2である以上、N2への移行で得たダイ面積の余裕はGPUとキャッシュに向けられているとみられます。7コアであればA19 Proの6コアを上回り、iPhone向けSoCとしては最大のGPU構成になります。A20 Proは折りたたみiPhoneである「iPhone Ultra」にも使われ、画面解像度が高くなる分だけ描画負荷も増すため、面積の配分をグラフィックス性能の強化へ寄せることは十分考えられます。
バンプ配置からA20 Proのコア類を逆算
Appleのチップは正式発表前にダイ写真がほとんど出回らないため、今回のように外から見えるバンプ配置から内部を逆算する手法が取られており、実物のダイ写真と違って量産前にフロアプランが変わる余地は残ります。8月の基板リークに続いて物理的な情報は出ているものの、ダイ内部の一次情報は出ていない状況が続いています。ISPとANEの規模や位置も、今回の逆算では特定されていません。
iPhone Ultraも同時期の発売が見込まれる9月9日の発表会では、Apple自身が公式スペックを示すことになりますが、そこでもCPUのコア数が据え置き、GPUが7コアへ増えるのであれば、A19 Proからの性能向上は、ゲームや映像処理、オンデバイスAIといったGPUを使う処理で特に出やすくなるとみられます。


