NVIDIAのArm SoC「RTX Spark」に、未発表の下位GPU構成が存在することが、同社が公開した公式ドライバーの解析から明らかになりました。CUDAコア数は、発表済み構成の6144基に対し、5120基です。
RTX Spark用公式ドライバーから5120コア構成が判明
RTX Sparkは、NVIDIAがMicrosoftとともに2026年5月31日(現地時間)に発表したArmベースのSoCで、20コアのGrace CPUとBlackwell世代のGPU、最大128GBのユニファイドメモリを1パッケージに統合しています。Surface Laptop UltraやLenovo Yoga Pro 9nなどの搭載PCが、今秋に出荷される予定です。
NVIDIAは、RTX Spark向けとして初となる公式Windows 11 Arm64ネイティブドライバー「バージョン616.00」を、MicrosoftのSurface RTX Spark Dev Box向けDeveloper Previewとして自社の配布サーバーで公開しています。
この新しいドライバーについてWindows Latestが調査したところ、「nv_surface_woa.inf」と呼ばれる、Surface向けGPUの情報を記載したファイルに、RTX Spark用のGPU構成を示すデバイスIDが2つ記載されていることが明らかになりました。
下位モデルだが価格は大きく下がらない?
新たに見つかった構成のCUDAコア数は5120基で、Blackwellでは1SMあたり128コアのため、40SM構成に相当します。発表済みの6144基(48SM)と比べて、8SM、約17%少ない構成です。一方、CPUコア数やメモリ容量、AI性能など、GPU以外の差分はINFファイルからは読み取れず、価格や搭載製品名も現時点では不明です。
今回の2つの構成は、いずれも「NVIDIA RTX Spark N1X」のデバイスIDとして登録されています。6月のN1/N1Xのスペックがリークした際には、N1Xとは別により安価な価格帯を狙う完全新規設計の「N1」が用意されていることが明らかになっています。しかし、今回見つかったGPUはN1とは別のもので、N1X自体の下位モデルであるとみられています。
RTX Sparkを巡っては7月19日にCinebenchの実機スコアが登場したばかりで、これに公式ドライバーの整備が続いたことから、今秋の発売に向けた準備は最終段階に入っていると考えられます。ただ、RTX Spark搭載機自体が価格帯の製品になるとみられ、5120コア構成の下位モデルが投入されたとしても、一般ユーザーが手に取りやすい価格になるとは言えなさそうです。


