ソニーのPlayStation 5 Pro(PS5 Pro)の品薄が、早くても2027年初頭まで続く見通しであることが、海外の販売パートナー向けの通達から明らかになりました。
PS5 Proの供給制約は早くても2027年初頭まで。欧州でも公式ストアで在庫切れ
PS5 Proは2024年11月に11万9,980円で発売され、現行型番のCFI-7100B01が2025年12月に登場した後、2026年4月2日の価格改定で13万7,980円へ値上げされました。しかし、7月ごろから供給が不安定になり、8月末には大手量販店のオンラインで完売が相次いでおり、9月19日時点でも大手量販店では販売されておらず、価格.comの最安値は20万774円と、希望小売価格を約6.3万円上回る状態が続いています。
こうした中、ドイツのPlayStation専門メディアであるPlayFrontが入手した販売パートナー向けの社内連絡によると、ソニーは「一時的な市場の供給制約と高い需要」によりPS5 Proの在庫が限られると伝えており、この状況は早くても2027年初頭まで続く見通しとのことです。今後も入荷自体はあるものの、需要が高いためすぐに売り切れる可能性があり、ソニーはPS5 Proへの需要の一部が他のPlayStationハードへ移ると想定しているとされています。
なお、PlayFrontによると、ドイツではソニーの直販サイトであるPlayStation DirectでもPS5 Proが在庫なしとなっています。希望小売価格が2026年4月2日から899.99ユーロへ引き上げられたドイツでも、日本と同じく定価では買えない状態です。
GTA6発売で需要はさらに増加。一方でPS5 Proの供給には制約
11月19日には『Grand Theft Auto VI(GTA6)』がPS5とXbox Series X|S向けに発売されますが、発売時にPC版はなく、PS5 Pro向けに画質などを強化する「PS5 Pro Enhanced」にも対応するため、高画質で遊びたい人を中心にPS5 Proの需要を押し上げる可能性があります。8月27日の実機映像公開当日にはPS5版の予約が直近30日平均と比べて606%増えており、発売が近づけばPS5 Proの品薄はさらに厳しくなりそうです。
一方でソニーは、5月8日の決算説明で2026年4月〜2027年3月の2026年度のPS5を「合理的な価格で調達できるメモリ数量に基づく台数」で販売すると説明しており、7月の決算では販売予定台数分のメモリ確保が完了したとしています。確保したメモリは2026年度の販売予定台数分で、通常版より2GB多くメモリを搭載するPS5 Proを年度の途中で増やすには、割高なメモリを買い足す必要があります。
しかし、ソニーのゲーム部門は4〜6月のPS5出荷が前年同期比36%減でも営業利益が37%増えており、GTA6のソフトやゲーム内課金による収入はPS5 Proでも通常版でも変わらず得られます。そのため、ソニーが割高なメモリを買ってまでPS5 Proを増やす可能性は低く、確保済みのメモリも同じ量でより多くの台数を作れる通常版へ優先的に回すと考えられます。実際に販売店への連絡でも、PS5 Proへの需要の一部は他のPlayStationハードへ移ると想定されており、2026年度が終わる2027年3月ごろまではPS5 Proの供給が大きく増えることは期待しにくい状況です。
こうした状況から、GTA6の発売までにPS5 Proの定価在庫が常時並ぶ見込みは薄く、オンラインで定価で買える機会は、入荷してもすぐに売り切れる再販に限られます。一方、価格.comなどでは20万円台で販売されているPS5 Proもありますが、GTA6の開発ビルドはPS5 Proを含む全対応機で30fps動作で、60fps対応も未定となっています。また、PS5 Pro Enhancedで具体的にどのような強化が行われるかも現時点では明らかになっていません。そのため、6万円以上を上乗せしてまで購入を急ぐ必要はなく、オンラインで完売していても実店舗には在庫が残っている場合もあるため、近くの家電量販店などで定価のPS5 Proを見つけた際にはその場で購入しておくのがおすすめです。


