メモリ価格の高騰を受けても、ValveはSteam Deck 2を初代から大きく性能を伸ばした製品として出す計画を変えていないと回答しました。一方で発売時期については、現在の市況を見て決めるとしています。
Valveの性能目標は不変。Steam Deck 2の投入時期はメモリ市況次第
Steam Deck 2は、ValveのソフトウェアデベロッパーであるPierre-Loup Griffais氏が4月のインタビューで開発を認めており、発売は2028年頃と噂されています。Valveは以前から、Steam Deck 2は画面の入れ替えや小幅な修正にとどまらない大幅なアップグレードになると説明しており、世代交代と呼べるだけの性能向上を計画していると言われています。
しかし、昨今のメモリ価格高騰により性能向上が難しくなるとの懸念がありますが、IGNがGriffais氏に改めてインタビューしたところ、同氏はメモリ高騰により性能が抑えられるといったことは検討していないとし、将来のSteam Deckにはっきり分かる性能向上を行う方針は以前と変わっていないとしています。
ただ、同氏は同時に「現在の状況を見て、いつどのように提供できるかという問題だ」とも述べており、次世代Steam Deckの性能目標は固まりつつある一方で、投入時期についてはメモリ価格や供給が原因で定まっていないと見られます。
そんなメモリについてはValve自身も7月にメモリ市況はまだ悪化していると述べ、店頭価格は大口調達価格から3〜6か月遅れて上がると説明していました。実際に国内のDDR5 32GB(16GB×2)は9月14日時点で中央値が81,800円と、7月からさらに上がっている状況です。また、Valveは初代Steam Deckでも部品コストの上昇を理由に値上げしており、Steam Machineも当初計画していた時期から遅れ、さらに価格も上がるなどしているため、Valveは次世代Steam Deckについて慎重な姿勢で投入時期を決定すると考えられます。
値上げが販売に影響したこともValveが認める
同じインタビューでGriffais氏は、Steam Deckと据え置き型ゲーミングPCのSteam Machineの値上げが販売台数に影響した可能性も認めています。Steam Deck OLEDは5月27日に米国価格が44〜46%引き上げられ、値上げ後の週間販売台数は最大82%減との試算も出ており、同氏も「立ち上げ分をまだ出荷している最中なので言い切りにくいが、価格が需要に影響するのは確かだと思う」としています。一方で、これらの製品はいずれも市場の他の製品と同じような動きをしており、Steamの製品だけ突出して売れ行きが悪いなどではないとのことです。
なお、国内でもSteam DeckやSteam Machineを販売する代理店のKOMODOは2段階の値上げを行っており、Steam Deck OLEDの512GBモデルは13万7980円で、直近3カ月で6〜7割の値上げになっています。次世代Steam Deckが登場する際にメモリ価格が現状と大きく変わらなければ、性能向上に伴う値上げも不可避と考えられるため、15〜20万円台にまで値上がりするほか、発売時期も噂されている2028年から遅れる可能性が高いと言えそうです。


