Steam Deckの週間販売台数が、5月末の値上げを境に最大82%減少した可能性があるとの試算が明らかになりました。
値上げ後にSteam Deckの販売台数は最大82%減の試算
Valveは2026年5月27日、Steam Deck OLEDの価格を512GBモデルで549ドルから789ドルへ、1TBモデルで649ドルから949ドルへと44〜46%引き上げました。同社はこの改定を「Steam Deck自体は変わっていない。新価格は部品コストの現状と業界全体の物流上の課題を反映したもの」と説明しています。
この値上げは、2026年初頭から全地域で在庫切れとなっていたSteam Deckの数か月ぶりの再入荷と同時に実施されましたが、SteamDBの週間売上ランキングでは再入荷直後の6月2日終了週に4位を付けたあと5週間かけて段階的に下がり、7月14日終了週には16位まで転落しました。2025年は4〜5位前後が定位置だったため、値上げを境に一段下の順位帯へ落ちた形です。
海外メディアのBoiling Steamが試算した調査によると、値上げと同時に399ドルの256GB LCDモデルの新品販売が終了したことで平均販売価格は約540ドルから約835ドルへ54%上昇し、週間販売台数は値上げ前の1.1万〜1.8万台から1,400〜3,000台へ、台数ベースで最大82%減少したとのことです(収益ベースでは約72%減)。
ただしValveは週間の販売台数や収益を公表しておらず、この数字は順位帯ごとの収益とモデル構成比に仮定を置いた推計です。SteamDBのランキング自体も台数ではなく週間の総売上ベースのため、順位がそのまま販売台数の序列を示すわけでもありません。一方で直近の7月21日終了週には9位まで戻しており、需要が完全に消えたわけではなく、再び需要が持ち直すのかは今後数週間の順位で見えてくると言えます。
国内は2段値上げで3か月に6〜7割上昇
国内販売元のKOMODOは、物流コストの上昇と為替環境の変化を理由に2026年3月6日から512GB・1TBの両モデルを1万5000円値上げし、本国の値上げに連動した6月1日の再改定で512GBモデルは13万7980円、1TBモデルは16万7980円になりました。
改定前の8万4800円、9万9800円と比べると上昇率は512GBで約63%、1TBで約68%に達し、3か月で本国の44〜46%を上回る値上がりです。同じ製品でも国内の買い手が受ける負担増は本国より重く、需要への逆風は国内でより強く働きやすいとみられます。
値下げを待つ選択肢については、Valve自身がメモリ状況のさらなる悪化を明言し、店頭価格の値上がりはこれから本格化するとの見方を7月に示しているため、値上げの根拠だった部品コストが下がる兆しはありません。そのため、旧価格へ戻ることを待つ判断は、当面は成立しないと考えられます。そのため、Steam Deckが今必要なら現在の価格で購入するほかなく、急がないのであれば2028年頃の発売が想定される、開発が公言されているSteam Deck 2の続報を待ってから判断しても遅くはないでしょう。


