Rockstar Gamesの『Grand Theft Auto VI(GTA6)』について、現時点の開発ビルドはPlayStation 5 Proを含むすべての対応コンソールで30fps動作となっていることが明らかになりました。
PS5 Proでも30fps。60fpsモードの可否は技術チームへの確認待ち
GTA6を巡っては2025年7月、ソニーがRockstarへエンジニアを送り込み、アップスケーリング技術のPSSR最適化でPS5 Proの60fps動作を目指していることが伝えられていました。さらに2026年6月には無印PS5とXbox Series Xにも60fpsモードが用意されるとの情報も続いており、上位機に限らず60fpsで遊べるという見方が広がっていました。
しかし、ブラジルのゲームメディアFlow Gamesがスコットランド・エディンバラのRockstar Northで行った独占取材で、開発リーダー兼共同ディレクターのRob Nelson氏は、現在の開発段階ではPS5とXbox Series X|Sのすべてで30fps動作となっていることを明らかにしました。
60fpsのオプションを発売時または将来用意するかについては、技術チームへの確認が必要としており、解像度やレイトレーシングの使用といった技術的な詳細も示されていません。そのため、今回の発言は60fpsモードの存在を否定するものではなく、発売時または発売後に追加される可能性は残されています。
この30fps動作にはPS5 Proも含まれており、現時点ではPro向けにどのような画質・性能面の強化が行われるのかも明らかになっていません。
PS5 ProはGPU性能が大幅強化。一方CPUはZen 2 8コアを継続
PS5 ProはGPUのレンダリング性能が無印PS5比で約45%向上している一方、CPUは無印PS5と同じZen 2ベースの8コア16スレッド構成を継続しています。高CPU周波数モードを利用した場合でも、動作クロックは標準の最大3.5GHzから約10%高い3.85GHzとなり、CPU性能の向上幅はGPUほど大きくありません。
Nelson氏によると、GTA6の舞台となるVice Cityは単体でGTA5のLos Santosの約2倍の広さがあり、市外に広がる市街化エリアについても前作の約11倍の規模になるとのことです。さらにNPCの人口密度も非常に高く、時間帯や場所によって出現する人数や人物の傾向が変化する仕組みが導入されています。
こうした広大なマップ上で多数のNPCやゲーム内システムを動作させる処理はCPU側の負荷にもなりやすいため、GPU性能を大幅に強化したPS5 Proであっても、GPU性能の向上やPSSRによるアップスケーリングだけで30fpsから60fpsへ倍増させるのは容易ではないとみられます。

なお、PlayStation StoreのGTA VI購入ページには、PS5 Pro向けの強化に対応する「PS5 Pro Enhanced」と明記されています。そのため、PS5 Pro向けに何らかの画質・性能面の強化が行われること自体は確認できますが、現時点では具体的な強化内容は明らかになっていません。
このため、PS5 Proで解像度や画質、フレームレートの安定性などが無印PS5を上回る可能性は高いものの、60fps動作を期待して購入するのは現時点では早いと言えます。一方で、PS5版の中でより高品質な環境でGTA VIをプレイしたい場合にはPS5 Proが有力な選択肢になるとみられます。
ただ、PS5 Proはここ最近、大手量販店で完売が相次ぐなど深刻な品薄状態となっており、一部では20万円台で販売する店舗も現れています。GTA VIの発売が近づけば需要がさらに高まる可能性もあるため、GTA VIをPS5 Proでプレイすることをすでに決めている場合には、60fps対応の有無とは別に、本体を定価で確保できるタイミングを見ておいた方がよさそうです。


