『ACE COMBAT 8』PC版を携帯型ゲーミングPC4機種で試した結果が公開され、現時点で安定して遊べる機種はなく、Steam Deckではキャンペーン開始時にクラッシュすることが明らかになっています。
ハンドヘルド型4機種で試したACE COMBAT 8だが、発売前時点で安定して遊べる機種はなし
ACE COMBAT 8のSteam版は10月2日に発売され、上位エディションは9月29日からアーリーアクセスで遊べます。7月に公開された動作要件では最小構成でもレイトレーシング対応GPUが必須で、GeForce RTX 2060/Radeon RX 6600 XT以上でも、目標はLOW設定・1080p(アップスケール使用)の30fpsにとどまっていました。
そんな中、Respecが製品版を携帯型ゲーミングPC4台で試しており、AMD製APUを搭載するSteam Deck OLEDとROG Ally、Intel製SoCを搭載するMSI Claw 7 AI+とArc G3 Extreme搭載のOneXPlayer 3の結果は次のとおりです。
| 機種 | SoC | 設定 | fps | 状態 |
|---|---|---|---|---|
| Steam Deck OLED | AMD製APU | - | - | キャンペーン開始で落ちる |
| ROG Ally | Z1 Extreme | 720p/最低/Ultra Performance | 20台後半〜30(30W給電時) | 定期的にフリーズ |
| Claw 7 AI+ | Core Ultra 7 258V | 1080p/低/TSR Ultra Performance | 30前後 | ミサイル発射で落ちる |
| OneXPlayer 3 | Arc G3 Extreme | 1920×1200/中と低/TSR Performance | 40前後 | ミサイル発射で落ちる |
Steam Deckは開始時に落ち、ROG Allyは最低設定でもフリーズが続く
AMD製APUの2台では、Radeon搭載PCと同じく、起動時にDirectX 12でドライバーに問題があるという警告が出ます。警告を無視すれば起動するものの、Steam DeckはSteamOS 3.8.28でキャンペーンやチュートリアルを始めるとクラッシュし、Windows向けゲームをSteamOSで動かすProtonを5種類替えても変わりませんでした。Respecは、より高性能なPCでも重いことから、Steam Deckで遊べるようになる見込みは薄いとしています。
ROG Allyはキャンペーンで遊べるものの、最低設定で内部解像度を最も下げて引き伸ばすUltra Performanceを使っても、30fpsに届かない場面があります。定期的なフリーズやカットシーンで最大20秒固まる症状も続くため、Respecは現時点では見送りを勧めており、最適化や新しいドライバーが出れば、メモリ容量の大きいROG Allyで少なくとも「一応遊べる」程度にはなるとみています。
Intel搭載の2機種は30〜40fps前後出るが、ミサイル発射などで落ちる
一方、Intel製SoCの2台はフレームレートでAMD製の2台を上回り、Unreal Engine標準のアップスケーラーであるTSRを使ってClaw 7 AI+は30fps前後、OneXPlayer 3は40fps前後を出しています。OneXPlayer 3はHDRの出来も良好でした。
ただ、OneXPlayer 3はミサイルを撃った瞬間に高い確率でクラッシュし、前世代のLunar Lakeを積むClaw 7 AI+でも同じクラッシュが起きています。そのためRespecは、GPUとCPUの使用率が不自然なことも合わせて、特定のIntel製CPUとの相性の問題とみており、Intelのドライバー更新かゲーム側の更新で直ることを期待しています。
ドライバー更新で改善の可能性はあるが、携帯機で遊ぶには重いタイトル
Intel製2台のクラッシュやROG Allyのフリーズは、ドライバーやゲーム側の最適化不足によるものとみられ、発売前後のドライバー更新などで改善する可能性があります。しかし、9月29日のアーリーアクセス開始や10月2日の発売までに直るかは分からないため、フレームレートでは遊べる水準にあるClaw 7 AI+とOneXPlayer 3でも、ドライバーなどの修正を待つことになります。
AMD製の2台については、ACE COMBAT 8本体を遊ぶことはスペック的に厳しいですが、予約特典で付いてくるACE COMBAT ZEROであればプレイすることは可能とのことです。ただ、ACE COMBAT ZEROをプレイするにはACE COMBAT 8本体のダウンロード(125GB)が必要であるため、SSD容量を十分空けておくことが求められるようです。
なお、ACE COMBAT 8の本体やドライバーの更新でクラッシュやフリーズが直っても、ゲーム自体が重いことには変わりません。GPU別のベンチマークでは最高画質だとデスクトップ向けGPUでもかなり重く、アップスケールを使わない1080pではGeForce RTX 3060が平均38fpsにとどまっているため、携帯型ゲーミングPCで快適に遊ぶには少々重いタイトルと言えます。快適さを求めるのであれば、デスクトップPCまたはPS5などでプレイすることがおすすめです。


