本来はWindows PC向けで、iPhoneではそのままでは動かないPC版GTA 5を、iPhone 18 Pro Maxで動かした結果が公開されました。実行中にコードを変換するツール「Vapor」を介しており、その処理を挟みながらも、1080pの内蔵ベンチマークでは市街地を車で走るシーンで平均66fpsを記録しています。
A20 Proは変換を挟んでもPC版GTA 5を1080p平均66fpsで動作
A20 ProはAppleが9月9日に発表したiPhone 18 Pro/Pro Maxに搭載されている2nmチップで、GPUを6コアから7コアに増やし、AppleはA19 Pro比で最大40%高速と説明しています。本体側もベイパーチャンバーの表面積を従来の3倍に広げ、メモリをチップの上に積まず横に並べてチップをベイパーチャンバーへ直接つなぐ設計になっており、Appleは持続性能もiPhone 17 Pro比で最大40%高くなるとしています。
そんな中、開発者のStephen氏が9月12日、iPhoneやiPad、Apple TVでPC・Mac向けのゲームを動かすツール「Vapor」を発表しました。PC版GTA 5はx86系CPU向けに作られ、描画にDirectXを使うWindowsソフトで、Arm系CPUを搭載し、描画APIとしてAppleの「Metal」を使うiPhoneではそのまま動かないため、Vaporは実行しながらコードを変換する仕組み(JIT)を内蔵しています。
Here's the full GTA V benchmark running in Vapor on an iPhone 18 Pro Max
— Vapor (@play_vapor) September 27, 2026
City drive: 66 FPS average
Other scenes: 80 FPS average
• 1080p, DirectX 11
• High textures
• FXAA, 16x AF
• 75% population density
• 50% distance scaling
• Sharp shadows, MSAA off
• Everything else… pic.twitter.com/Dv8mEdEIod
Vaporの公式アカウントは9月27日、iPhone 18 Pro MaxでPC版GTA 5の内蔵ベンチマークを1080p、DirectX 11で走らせた結果を公開しており、市街地を車で走るシーンが平均66fps、それ以外のシーンが平均80fpsだったとしています。GTA 5のPC版は、2025年に登場したEnhanced版がDirectX 12を必須としており、DirectX 11で動くのは2015年発売の従来版だけのため、今回動いたのは従来版とみられます。
計測時の画質は、テクスチャが高、アンチエイリアスがFXAA(MSAAはオフ)、異方性フィルタリングが16x、影がシャープに設定され、人や車の密度は75%、描画距離は50%に下げられています。
Vaporは公開日未定。長時間のプレイではフレームレートが下がる可能性
ただ、Vaporはまだ一般に公開されていないため、iPhone 18 Pro Maxを持っていても、今すぐPC版GTA 5を動かすことはできません。Vaporの公開は、同じ開発者が手がけ、App Storeを通さずにアプリを入れるサイドロード用のアプリ「StikStore」と同時になる予定ですが、StikStoreの公開日が公式サイトで未定とされているため、いつ使えるようになるかは分かっていません。GTA 5の動作についても、Vaporは細かな問題が残る開発途中の段階としています。
さらに、iPhone 18 Pro Maxは、Mrwhosetheboss氏が発売前の実機で行った3DMarkのストレステストで、同じ負荷を20回繰り返すうちに最高スコアから約32%落ちています。そのため、短時間で終わる内蔵ベンチマークで出た平均66fpsも、長時間遊ぶと下回る可能性があります。
ただそれでも、かつてはPCでも比較的重いとされていたGTA 5がスマートフォンで60fps前後で動くところまで来たのは驚異的で、この性能があれば、一昔前のPCゲームをスマートフォン向けに移植する動きも今後活発になると考えられます。


