『Grand Theft Auto VI(GTA6)』はNintendo Switch 2への移植が進められているとのリークが出ていますが、開発に関わった元Rockstar Gamesのデザイナーは、Switch 2版を出す意味はないとの見方を示しました。
元Rockstar開発者はGTA6のSwitch 2版に否定的。劣る体験になると指摘
GTA6は11月19日にPlayStation 5(PS5)とXbox Series X|S向けに発売予定で、公式の対応機種にSwitch 2は入っていません。一方で、2025年11月にはリーカーのNate the Hate氏が、RockstarはGTA6をSwitch 2で動かせるか検証していると投稿し、検証が発売に結びつくとは限らないとも付け加えていました。さらに2026年6月には、リーカーのNash Weedle氏が移植の技術的なハードルは大方解消し、外部委託の移植チームが開発に加わっているとしたうえで、年内の投入はないと主張していました。
そんな中、2020年までRockstarでGTA6の開発に関わった元デザイナーのJérémy Hartvick氏が、ゲーム業界のインタビュアーとして知られるKiwi TalkzのYouTubeチャンネルでインタビューに応じました。その中でSwitch 2版は意味がないとし、その理由として客層を挙げ、GTA6の客層がSwitchの客層とそれほど重なるとは思えず、GTAのファンならGTAが出るゲーム機を買うはずだとしています。さらに同氏は、Switch 2で動かすには妥協が必要で他機種と同じようには動かないとし、誰もがPS5を買ってでも遊ぶと分かっているのに、わざわざ劣る体験を出す意味はないとも述べています。
Rockstarの開発リーダー兼共同ディレクターのRob Nelson氏によると、GTA6は舞台のVice Cityだけで前作GTA5のLos Santosの約2倍の広さがあり、NPCの人口密度も非常に高いとのことです。現在の開発段階ではPS5 Proでも30fps動作とされており、そのPS5 ProはGPUが大幅に強化された一方で、CPUは無印PS5と同じZen 2ベースの8コア16スレッドのままです。30fpsにとどまるのはこのCPU側の負荷によるものとみられ、CPUがPS5より非力なSwitch 2では、Hartvick氏の言う劣る体験は解像度を落とす程度では済まず、街を歩くNPCの数など街の密度そのものを削る必要が出てきます。
ただ、Hartvick氏はSwitch 2版を「まったくばかげた話」とまでは考えておらず、ゲームをサーバー側で動かして映像を送るストリーミングなら、GTA6を多くの機種で遊べるようにできるとしています。Rockstarが本気で取り組めば、スマートフォンでも遊べるようになり、その技術はすでに実証されているとも述べています。
移植が進んでも発売時期は不明。体験もPS5やXboxに劣る可能性大
なお、同氏がRockstarを離れたのは2020年で、Switch 2が発売された2025年6月より前のことです。Switch 2版に否定的な理由として挙げたのも客層と移植時の品質で、Switch 2での検証や移植チームの有無には触れていません。そのため、この発言だけではNate the Hate氏やNash Weedle氏の主張を打ち消す材料にはならないと見られます。
ただ、Switch 2版は発表されておらず、移植を進めているとするNash Weedle氏の情報でも年内の投入はないとされているため、11月19日の発売日にGTA6を遊ぶにはPS5かXbox Series X|Sが必要です。また、今後Switch 2版が出るとしても発売日はかなり後になると考えられ、さらにPS5版やXbox版より画質やNPCの密度を削った内容になる可能性があります。


