Rockstar Gamesの親会社Take-Two Interactiveが9月17日の年次株主総会で、『Grand Theft Auto VI(GTA6)』をシングルプレイ作品と位置づけ、現行のGTA OnlineをGTA6発売後も支援し続けることを明らかにしました。一方で、新Onlineの登場時期は2027年になる可能性があるようです。
GTA6は発売時シングル専用。新オンラインの時期は同日のTwitch CEO発言が手がかり
Rockstarが手がけるGTA6は、11月19日にPlayStation 5(PS5)とXbox Series X|S向けに発売されます。同社の過去作では、GTA Vが2013年9月17日に発売された約2週間後の10月1日にGTA Onlineが始まりました。『Red Dead Redemption 2(RDR2)』でもオンラインモードであるRed Dead Onlineが本編の約1か月後の2018年11月27日にβ版として始まっており、オンラインは本編のすぐ後に始まるのが通例でした。
しかし、Take-Twoは今回の総会で「GTA VIはシングルプレイ作品で、11月に発売予定。GTA OnlineはGTA VIの発売後もその先も支援を続ける」と述べるにとどまり、GTA6向けの新しいオンラインがどのような形で、いつ出るのかには触れていません。
一方、同じ9月17日にはゲーム配信サービスTwitchのCEOであるDan Clancy氏がBloombergの取材に応じ、Rockstarと計画について多くの時間をかけて話してきたと明かしています。そのうえで同氏は「GTA6で大きな伸びがあり、来年マルチプレイを出すときにはさらに大きな伸びになる」と述べました。同氏の見込みではあるものの、新オンラインの時期を2027年と具体的に示した発言は、今のところこれだけです。
新しいオンラインが控えるなかでTake-Twoが現行のGTA Onlineを続けると明言した背景には、GTA6の発売で今のプレイヤーが離れると、売上の柱が途切れてしまうことがあると考えられます。同社の2026年4〜6月期は、ゲーム内通貨や追加コンテンツなどによる継続課金収入が全社売上の84%を占め、売上への寄与が最も大きいタイトルには同社のNBA 2KとともにGTAシリーズが挙がっています。GTA OnlineはPS4/Xbox One版が2014年11月に始まった後も、PS3/Xbox 360版のサーバーを2021年12月16日まで動かしており、旧環境のプレイヤーを急に切らなかった前例もあります。そのため、Take-Twoとしては既存のプレイヤーと継続課金収入を維持するため、現行のオンラインを継続しながら徐々に新Onlineへ移行させることを目指していると見られます。
PC版は明言なしだが、Take-Two CEOはPCの重要性に言及
まだ発表されていないGTA6のPC版については、コンソール本体の値上がりを受けてGTA6のPC版が前倒しされる可能性が指摘されてきました。今回の総会でも、PS5 Proの品薄がPC展開に影響するかを株主から問われたTake-Two CEOのStrauss Zelnick氏が、意味のある規模の利用者がいるプラットフォームには時間をかけて出すのが基本戦略だと答えています。同氏は「PCプラットフォームは当社にとって重要性を増している」とも述べましたが、GTA6のPC版には触れていません。
ただ、過去2作ではGTA VのPC版(2015年4月14日)がGTA Onlineを、RDR2のPC版(2019年11月5日)がRed Dead Onlineを同梱しており、いずれもコンソールでオンラインが動き出した後に登場しています。GTA6のPC版も新しいオンラインと足並みをそろえる可能性があり、その場合、PC版の登場時期は新オンラインの正式発表に近いタイミングになると考えられ、2027年中の登場が期待されます。
GTA6の発売が迫るなか、8月末の時点でPS5 Proは大手量販店で完売が相次ぎ、通常版のPS5も定価では買いにくくなっています。ソニーは2026年度の販売計画に必要なPS5向けメモリは確保済みとしていますが、4月にはPS5本体の値上げも行っており、新オンラインが始まる2027年には本体がさらに値上がりしている懸念があります。PS6の発売時期も決まっておらず、GTA6と新オンラインの両方を遊ぶつもりであれば、定価で買える在庫を見つけた段階でPS5を確保しておいた方がよさそうです。


