Crucial製DDR5の保証で交換品を用意できず。返金額は買い直し価格の37%程度に

Crucial製DDR5の保証で交換品を用意できず。返金額は買い直し価格の37%程度に

保証期間内に故障したCrucial製DDR5メモリに対し、Micronが交換品ではなく購入時価格に相当する金額の返金を提示したことが明らかになりました。提示された金額は、同容量のキットを現在買い直す場合の価格の約37%にとどまります。

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Crucial撤退後の保証は現物交換ではなく購入時価格の返金へ

Micronは2025年12月4日にCrucialのコンシューマー向け事業からの撤退を発表しており、製品の出荷は2026年2月で終了しています。ただ、撤退の発表時点では、既存製品の保証サービスとサポートは継続して提供されると明言されていました。

しかし、Redditに投稿された内容によると、48GB(24GB×2)のDDR5キットのうち1枚が保証期間内に故障したところ、Micronは保証申請に対する交換品の提供は終了したと回答し、代わりに購入時の税込価格に基づく241.86ドルの返金を提示したとのことです。撤退したブランドが交換用の在庫や生産ラインを維持し続ける理由はないため、保証対応が現物交換から返金へ切り替わるのは撤退の帰結とみられます。

一方、同容量のDDR5キットは現在、最安でも649.99ドルで、しかも規格はDDR5-6400 CL32と故障したCrucial製キットより高速です。返金額は購入時の価格に固定される一方、買い直しは現在の相場で行うため、メモリのように短期間で価格が跳ね上がった製品では、額面上は購入額の全額が戻っても同じ容量の製品を買い直せません。加えて、故障したのが2枚のうち1枚だけでもキット全体の返送が求められ、返送の送料もユーザー負担とされています。

その後、Micronは対応を変え、Crucial Pro DDR5-6400 CL32 16GB(型番:CP16G64C32U5B)を3枚提供することで合意し、ユーザーもこれを受け入れました。合計容量は元のキットと同じ48GBで、速度は故障した製品より上がっています。

Crucialの保証規定は元から「購入価格か市場価格の低い方」

各社の保証規定を比較した2026年3月の時点で、Crucialは基本的には同等品への交換ですが、交換品がない場合は「購入当初の価格または適正な市場価格のいずれか低い方」を返金すると保証規定に定めており、最初の返金提示はこの文面どおりの対応です。Kingstonも同様に低い方を返金する内容です。一方、G.SkillとCorsairは同等の機能・容量を持つ製品への交換を原則としており、同じ永久保証でもメーカーによって中身が分かれています。

高騰局面で保証対応が返金となった事例は、今回で3件目です。2026年3月には永久保証を謳うSilicon Power製メモリが購入価格から15%を差し引いた部分返金で処理され、6月にはサムスンが990 Proの交換に応じなかった件で購入時価格330ドルの返金が提示されました。当時の同型ドライブはサムスン自身のAmazonストアで949ドルで販売されており、返金額が買い直し価格に届かない点は今回と共通しています。

相場全体ではメモリのGB単価が約20年前の水準まで戻っており、返金額と買い直し価格の差が近いうちに縮む見込みは立ちません。日本国内の正規代理店品では対応が異なる可能性もありますが、すでにCrucial製のメモリやSSDを使っているなら、保証期間が残っていても、故障時にはこの差額を自己負担する可能性を考えておく必要があります。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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