Pixel 11 Pro XLのTensor G6がベンチマークに登場。シングル7%向上もマルチは11%低下

Pixel 11 Pro XLのTensor G6がベンチマークに登場。シングル7%向上もマルチは11%低下

GoogleのPixel 11 Pro XLがGeekbench 7に登場し、搭載チップのTensor G6はシングルコアで前世代のTensor G5を上回る一方、マルチコアでは1割超下回るスコアを記録しました。

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7コア構成のTensor G6はシングル7%向上、マルチは1割超低下

Tensor G6は、2026年2月に試作機の掲載で7コア構成になることが判明しており、8コア構成のTensor G5からパフォーマンスコアを1つ減らす代わりに、すべてのコアで動作クロックを引き上げる設計が採られています。

今回Geekbench 7に掲載されたのは「Google Pixel 11 Pro XL」名義の結果で、スコアはシングルコア2,112ポイント、マルチコア5,196ポイントです。基板名はPixel 11 Pro XLのコードネームであるkodiakで、OSはAndroid 17です。コア構成と動作クロックは2月の試作機と一致しており、過去にリークされた通り、1Prime+4P+2Eの合計7コア構成のまま変わっていません。

チップセットTensor G6(Pixel 11)Tensor G5(Pixel 10)
コア数7コア(1+4+2)8コア(1+5+2)
プライムコア1コア・4.11 GHz1コア・3.78 GHz
パフォーマンスコア4コア・3.38 GHz5コア・3.05 GHz
高効率コア2コア・2.65 GHz2コア・2.25 GHz
Geekbench 7 シングルコア2,1121,973
Geekbench 7 マルチコア5,1965,872

比較対象のTensor G5は1Prime+5P+2Eの合計8コアで、Tensor G6ではPrimeコアを含め全体的に動作クロックは引き上げられていますが、Pコアが1コア減り、先代の合計8コアから7コアへ純減しています。

その結果、Tensor G5を搭載するPixel 10がシングル1,973ポイント、マルチ5,872ポイントなのに対し、Tensor G6はシングルコアで7.0%上回る一方、マルチコアでは11.5%下回っています。なお、Tensor G6を巡っては2月の試作機のスコアがGeekbench 6で計測されていますが、Geekbench 6と7ではベンチマークの中身が大きく変わっているため、単純比較はできません。

Geekbench 7は2026年7月23日に公開された新しいベンチマークで、マルチコアテストが実際のアプリで並列化されるタスクだけをマルチスレッドで実行する設計へ変わり、コア数の多さがスコアに反映されにくくなっています。今回の掲載でもテスト項目はシングルコアの16種に対し、マルチコアは8種に絞られていますが、この追い風があってもなおマルチコアは前世代を下回っており、パフォーマンスコアが1つ減った影響の方が大きかったとみられます。また、プライムコアの動作クロックが3.78 GHzから4.11 GHzへ8.7%上がったのに対し、シングルコアスコアの伸びは7.0%にとどまるため、TSMC 2nmを採用しているものの、コアあたりの処理効率は前世代から改善していないとも考えられます。

性能よりダイ面積縮小を優先した結果。

Pixel 11シリーズに搭載されるTensor G6はTSMC 2nmを採用することで電力効率の向上が期待されるものの、7コア化でコア数を減らした代償はマルチコア性能に集中しており、写真や動画の書き出しのように全コアを使う処理では、Tensor G6は前世代のPixel 10 Pro XLを下回る計算になります。そのため、Pixel 10 Pro XLからの買い替えを考えているなら、日常操作の速さは上がる一方で、こうした並列処理はむしろ後退する点を織り込んでおく必要があります。

このようにTensor G6で性能が落ちた背景には、コスト削減が優先されたことがあるとみられており、過去にリークされたGoogleの内部資料では、Tensor G5のダイ面積が121mm²なのに対し、Tensor G6では性能を犠牲にダイ面積を105mm²に縮小することを目標に開発が進められていることが明らかにされています。

その一方で、Pixel 11 Proなどは価格帯としてハイエンドスマートフォンに位置し、競合機種にはQualcommのSnapdragon 8 Elite Gen 6が搭載されるとみられます。しかし、Tensor G5の時点でも当時最新鋭だったSnapdragon 8 Elite Gen 5に対してCPU性能が半分程度と大きく劣っていました。

そのため、マルチコア性能がTensor G5を下回るTensor G6は、性能がさらに伸びるSnapdragon 8 Elite Gen 6などを搭載する競合のハイエンドスマートフォンとの性能差がさらに大きくなると考えられ、Googleは何らかの説明を迫られることになりそうです。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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