iPhone DuoはiPhone 18 Proと同じA20 Proを積む一方、カメラは可変絞りやProRAWに対応せず、代わりに外側画面を使う撮影機能を備えています。
iPhone Duoのカメラは処理機能がiPhone 18 Proと共通、差はレンズと記録形式
iPhone Duoは9月9日にiPhone 18 Proと同時に発表されたApple初の折りたたみiPhoneで、10月23日に256GB・364,800円から発売されます。価格は219,800円からの18 Proより上で、チップも18 Proと同じA20 Proを積みますが、折りたたむために本体が薄く、専用の望遠カメラのように筐体に収まらない部品があるため、カメラは18 Proに備わる機能の一部を持ちません。
一方、同じA20 Proで処理する撮影機能は両機種で共通のため、フォトグラフスタイル3やスマートフォーカストラッキング、撮影後にかけられるシネマティックモードのエフェクト、最大4K120fpsのドルビービジョン撮影はDuoでも使えます。両機種で違うのはレンズなどのカメラ部品と、ProRAWなどの記録形式や手動操作になっています。
メインカメラは可変絞りなし、専用の望遠カメラも非搭載
メインカメラは、18 Proが明るさとボケ量に合わせて絞りを4段階で切り替える可変絞りと第2世代のセンサーシフト光学式手ぶれ補正を備えるのに対し、Duoは画素数は同じですが、f値はiPhone 18 Proより暗く、センサーサイズも小さくなっていると言われているため、画質面では太刀打ちできないと見られています。
また、ズームも18 Proが48MPの専用望遠カメラで4倍まで光学品質で撮れるのに対し、Duoはメインカメラのセンサー中央を切り出す光学品質2倍までで、前面カメラも12MPと、18 Proの18MPより画素数が少なくなっています。
| 機能 | iPhone Duo | iPhone 18 Pro |
|---|---|---|
| メインカメラ | 48MP・ƒ/1.6固定 | 48MP・可変絞り(ƒ/1.48〜ƒ/4.0) |
| メインの手ぶれ補正 | センサーシフト式 | 第2世代センサーシフト式 |
| 望遠カメラ | ×(光学品質2倍まで) | 48MP・4倍(光学品質8倍) |
| 超広角カメラ | 48MP | 48MP |
| 前面カメラ | 12MP | 18MP |
| 内側画面のカメラ | 1080p(アンダーディスプレイ) | × |
専用の望遠カメラは奥行きが必要でiPhone Duoの薄い筐体に収まらないとされており、BloombergのGurman氏によるとAppleは2028年発売予定の第3世代までにDuoへ望遠を載せる計画とのことです。
ProRAWやApple Log 2は同じチップでもiPhone 18 Proのみ
一方、部品とは関係のない記録形式や手動操作にも差があり、編集で明るさや色を大きく調整しやすいRAW形式の写真であるProRAW、ProResなどの動画形式、撮影後に色を調整する前提で記録するApple Log 2、空間写真は18 Proだけが対応します。手動操作も、18 Proがレンズ絞りやシャッタースピード、ホワイトバランス、ヒストグラム表示まで扱えるのに対し、Duoの手動操作はウィジェットから呼び出すホワイトバランスやフォーカスなどです。iOS 27のコードで新型iPhone向けとされていた手動フォーカスは、Duoではこの範囲に収まった形です。
| 機能 | iPhone Duo | iPhone 18 Pro |
|---|---|---|
| ProRAW | × | ○ |
| ProRes/ProRes RAW | × | ○ |
| Apple Log 2 | × | ○ |
| 空間写真 | × | ○ |
| 手動操作 | ホワイトバランス・フォーカス | 絞り・シャッタースピード・ホワイトバランス・ヒストグラム |
これらはDuoも積むA20 Proで処理できる機能で、望遠のように筐体に収まらない部品ではないため、第3世代で望遠が載ってもProRAWやApple Log 2まで対応する保証はなく、Proモデルとの差として外されている可能性があります。
iPhone Duoの筐体デザインを活かした撮影機能
折りたたみの筐体を活かした撮影機能はDuoだけのもので、撮られる側に向いた外側画面とヒンジで自立する本体を使うため、折りたためない18 Proでは同じ撮り方ができません。本体を半開きで立て、全員の準備が整ったことを検知して撮るため撮影者も写れるスマート撮影のほか、撮られる側が外側画面で写りを確認できるDuo Preview、外側画面に子ども向けのアニメーションを出してカメラ目線を促すキッズキュー、近くの人が外側画面からFaceTime通話に参加できるDuo FaceTimeに対応します。
iPhone Duoの前面カメラは12MPですが、外側画面をファインダーにすれば背面の48MPカメラでセルフィーを撮れるため、前面カメラでの自撮り時の画質差は背面カメラで補えます。また、自立するので三脚なしで4Kタイムラプスも撮れるほか、内側画面にも1080pのFaceTimeカメラを備えています。
iPhone DuoはiPhone 18 Proより145,000円高くなっていますが、薄型化などが必要なため、カメラのハードウェア面では妥協が見られた作りになっています。そのため、RAW写真やLog収録、望遠などカメラ性能を重視する場合はiPhone 18 Proが最適なデバイスとなります。一方で、iPhone DuoはApple初の折りたたみスマートフォンであるほか、カメラ機能では折りたたみ機構を活かした機能も多いため、絶対的な画質差より撮影時の機能性を重視する場合はiPhone Duoも選択肢としてよいかもしれません。


