Windows 11のシャットダウン画面で長く待たされる症状について、Microsoftが公式にバグであると認めました。原因はバックグラウンド転送サービス「BITS」の停止待ち時間が長すぎたことで、2026年6月23日に配信されたプレビュー更新KB5095093で短縮されています。同じ修正は2026年7月の月例更新でも全ユーザーに展開される予定です。
シャットダウン遅延の原因はBITS。KB5095093で停止待ち時間を短縮
「シャットダウン中です」と言う画面のまま数秒以上待たされる症状は以前から多くのユーザーから報告されていましたが、ハードウェアの劣化やサードパーティ製ソフトが原因とされることが多く、Windows側のバグとは公式に認められていませんでした。しかし、2026年6月下旬に公開されたKB5095093のリリースノートにてシャットダウンが想定以上に伸びるバグが明らかにされ、その原因はBITS(Background Intelligent Transfer Service)の停止に時間がかかりすぎていたことだと明らかにしています。
BITSはWindows Updateの更新ファイルやMicrosoft Storeアプリの更新、その他のバックグラウンド転送を処理するサービスで、シャットダウンの瞬間にこれらの処理を実行している場合、シャットダウン処理がBITSの停止を待つために遅延していたとされています。Microsoftが今回ビルド26200.8737(25H2)および26100.8737(24H2)でBITSの停止待機時間を短縮したことで、シャットダウン時にBITSの処理が走っていた環境では待ち時間が改善される見通しです。すべてのPCで劇的に高速化するわけではない点には注意が必要で、シャットダウン中にBITSが動いていなかった環境では体感差は出にくいとみられます。
タスクバーアイコン空白問題も同時修正。explorer.exe信頼性向上の副次効果も
KB5095093ではもう一つ、サインイン直後などにタスクバーのアイコンが空白の灰色プレースホルダーで表示される不具合も修正対象となっています。これまで影響を受けたユーザーは、explorer.exeを手動で再起動するか、しばらく待ってアイコンが表示されるのを待つしかありませんでした。
Microsoftはリリースノートで、サードパーティ製の資格情報プロバイダーに関連するログイン・ロック画面の問題と、タスクバーアイコンが空白で表示される頻度を低減したと記載しています。
修正の対象はexplorer.exeの信頼性全般に及んでおり、タスクバー以外にも副次的な改善が出ています。具体的にはOneDriveの同期中にファイルエクスプローラーの「ホーム」タブを開く速度の向上、仮想デスクトップ間の切り替え速度の向上、スタートメニューなどで使われるアクリルブラーが一時的に消えて再表示される問題の軽減などが挙げられています。
これらの修正はKB5095093に盛り込まれていますが、同アップデートは任意適用のプレビュー更新(Cリリース)であるため、適用にはWindows Updateで「利用可能な場合は最新の更新プログラムをすぐに入手する」を有効にし、手動でダウンロードする必要があります。また、急がない場合は2026年7月の月例更新(パッチチューズデー)に盛り込まれることが予定されています。

