MicrosoftがWindows 11でサインイン後に画面が黒いままデスクトップが読み込まれない不具合を既知の問題として認め、8月27日のプレビュー更新KB5120998が発端だとしています。主にAzure Virtual DesktopとFSLogixを組み合わせた仮想デスクトップ環境で起きています。
Windows 11のサインイン後の黒画面、MicrosoftがKB5120998由来と認める
9月8日の月例更新KB5124008の適用後、サインインしてもExplorer.exeが起動せず黒い画面のままになる報告が、プロファイルをコンテナに保存する仮想デスクトップ環境を中心に上がっていましたが、既知の問題には載っていませんでした。9月14日(米国時間)の定例外更新KB5129195でも、リモートデスクトップでエクスプローラーが応答しなくなる症状などは直った一方、黒画面は修正内容に含まれていませんでした。
そんな中、Microsoftは9月24日(米国時間)にこの症状を既知の問題に登録し、8月27日のプレビュー更新KB5120998(26H1はKB5120996)で入った変更が発端だとしました。この変更は9月の月例更新KB5124008にも含まれているため、プレビュー更新を入れていないPCでも、該当する仮想デスクトップ環境ではKB5124008以降を適用すると黒画面が起きることがあります。
症状は、サインイン後に黒い画面が表示されたままデスクトップが自動で読み込まれないもので、手動で起動するまでデスクトップを使えない場合があり、アプリケーションのイベントログにエクスプローラーのクラッシュが残ることもあるとのことです。KB5120998では壁紙が黒一色になる不具合も出ていましたが、こちらはKB5124008で解決済みの別の問題です。
対象はWindows 11の26H1/25H2/24H2で、Microsoftによると、主にクラウド型仮想デスクトップのAzure Virtual Desktop(AVD)で、ユーザープロファイルをコンテナファイルに保存して仮想デスクトップ間で持ち回るFSLogixを使うホストで起きており、一部の既存プロファイルで起きやすいとみられています。Citrixも、自社の仮想デスクトップにFSLogixや同社のプロファイル管理機能UPMを組み合わせた環境では、KB5129195の適用後も症状が出ることがあるとして調査を進めています。
KB5124010でも修正されず。回避はexplorer.exe手動起動とKIR
この問題は9月22日のオプション更新KB5124010でも解決済みになっておらず、Microsoftは修正を今後の更新で提供するとしていますが、時期は示していません。それまでの一時的な対策として、原因となった変更だけを無効にするKnown Issue Rollback(KIR)を、24H2/25H2向けに「KB5124010 260924_20021」の名称で9月24日に公開しています。
MicrosoftのKIRの手順は、企業のIT部門がWindows Updateを管理している端末向けで、管理者がグループポリシー(26H1は「KB5124006 260924_20071」)をインストールし、「コンピューターの構成 > 管理用テンプレート」で該当ポリシーを「無効」に設定して再起動すると、原因となった変更が無効になります。個人で使うPCにKIRが自動で適用されるかどうかは、この問題については示されておらず、症状が出た場合は、タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)の「新しいタスクを実行する」でexplorer.exeを入力してOKを押せば、一時的にデスクトップに入れます。


