Goodramが4GBから32GBまでの容量を展開するDDR4メモリモジュール新シリーズ「Rival DDR4 RADIANT」を発表しました。自作PCの主流市場から長らく姿を消していた4GBモジュールが含まれており、DRAM需給逼迫を背景に低容量モジュールが再び投入される形となっています。
自作市場から消えていた4GB DDR4が復活
ポーランドに本拠を置くメモリモジュールメーカーのGoodramは、現地時間6月23日に新シリーズ「Rival DDR4 RADIANT」を発表しました。シリーズには4GB、8GB、16GB、32GBの4容量がラインナップされており、Windows 11が主流となった現在の自作PC環境では実用性が限られる4GB単発モジュールが含まれている構成です。
スペックは3200MT/sのDDR4、容量は4種類を展開
IT Homeによると、Rival DDR4 RADIANTのスペックはDDR4-3200(3200MT/s)で、レイテンシはCL16またはCL18、動作電圧は1.2Vまたは1.35Vの2種類が用意されているとのことです。基板は黒色PCBで、ヒートスプレッダーは赤・緑の2色から選べる構成です。「精選」品のDRAMダイを採用しているとされていますが、具体的なメモリベンダーやダイランクは公表されていません。価格、販売地域、販売開始時期はいずれも未発表です。
DRAM延命相場が4GBモジュールの再投入を後押し
IT Homeはこの4GBモジュールの再登場について、需要増加を示すものではなく、DRAM市場の価格高騰によりユーザーが低容量に妥協せざるを得ない現状の反映だと評価しています。
TrendForceは2025年12月時点で、DRAM価格高騰によりノートPCのエントリーモデルが8GB、スマートフォンのエントリーモデルが4GBに逆戻りする可能性を指摘していました。Goodramによる4GB単発モジュールの投入は、この逆戻りの流れが自作PC向けモジュール市場にも波及してきたことを示しています。
加えて、Micronは2026年6月26日に2030年までの長期供給契約16件を締結し、最低価格設定により売上の約40%を価格下落リスクから切り離したと発表しています。Micronのフロア価格は「過去のどのサイクルのピーク粗利率も上回る水準」とされており、DDR5を中心とする現在のメモリ高値が今後数年間にわたって構造的に固定化される公算が大きい状況です。
この環境下では、DDR5への乗り換えコストが許容できないユーザーが手持ちのDDR4対応プラットフォームを使い続ける動きが続くと考えられます。ASRockもDDR5とDDR4の両対応マザーボード「H610M COMBO II」を3月に発表するなど、DDR4延命市場向けの製品ラインアップは増加傾向にあります。Goodramによる4GBから32GBまでの幅広いラインナップ展開も、この延命相場で確実な需要を見込んだ判断とみられます。
なお、現時点でこのGoodramの新しいDDR4の販売地域や価格、販売開始時期はいずれも未発表で、日本を含むアジア市場での展開可否は現時点で不明です。

