M6とM5 Proを搭載した新型Mac miniは、内蔵ストレージのチップが基板に直付けされており、M4世代のように購入後にSSDモジュールを交換して容量を増やすことができなくなりました。
Mac mini(M6/M5 Pro)はSSDが基板直付けで増設不可に
Mac miniの内蔵ストレージは、M1・M2搭載モデルでは記憶チップ(NAND)がロジックボードにはんだ付けされ、購入後に容量を増やす手段がありませんでした。しかし2024年のM4世代では、SSDが差し替えられる基板型のモジュール(一般的なM.2 SSDとは形状が異なる)に変わったため、Expand Mac miniなどが販売するサードパーティ製のモジュールに載せ替えれば、Appleの純正オプションより安く容量を増やせるようになっていました。

しかし、そのM4用モジュールを販売するExpand Mac miniが、9月22日に発売された新型Mac miniのM6モデルとM5 Proモデルを発売日に入手して開けたところ、どちらもNANDがロジックボードに直付けされ、従来あったスロット自体が廃止され、M4用のNANDモジュールは取り付けられなくなったとのことです。そのため、新型では購入後に内蔵ストレージを増やす手段がなくなっています。
Appleが9月21日に公開した新型の修理マニュアルでも、M4世代の版にあったSSDモジュールの交換手順は載っていません。Expand Mac mini自身も新型への対応は見込み薄としており、後からNANDを追加することを前提に小容量ストレージモデルを選ぶことは、M6/M5 Pro世代のMac miniからはできなくなります。
容量は注文時に決まり、国内では1TB化に9万円の追加
M6モデルのストレージは149,800円の256GBが起点で、512GBに上げると36,000円、1TBで90,000円、2TBで180,000円が加わります。後から安いモジュールで足す手段がないため、数年後に足りなくなる分まで見込んだ容量を、この価格で注文時に選んでおく必要があります。
ただ、最安の256GBを選んで足りない分を外付けで補う手もありますが、256GBモデルは記憶チップが1枚だけで複数枚の並列読み書きができない1チップNAND構成で、ベンチマークでは書き込みが約3,000MB/sと512GBモデル(約6,580MB/s)の半分以下になります。そのため、Appleがうたう「M4世代比で最大2倍高速なストレージ」は512GB以上を選ばないと得られません。
容量の面でも、macOS 27ではApple IntelligenceのAIモデルがM4 Pro搭載のMac miniで約20GBを占め、一括オフの設定がなくなって削除もできないため、256GBモデルは使い始めた時点で容量の約8%が埋まります。M4世代なら後からモジュールを足して空きを取り返せましたが、新型ではその手段がないため、256GBで買うとAIモデルに削られた容量のまま数年使い続けることになります。
そのため新型を長く使うなら、注文時に512GB(36,000円増)を選び、写真や動画は2TBのNVMe SSD(実勢約5万円)を外付けにして逃がす組み合わせがおすすめで、ケース代を除けば1TB化とほぼ同じ約9万円で内蔵512GBと外付け2TBを確保できます。


