MicrosoftのWindows部門トップが、Windows XPを最後に姿を消した「3Dピンボール」について、Windows 11での復活を検討していることを明らかにしています。
Windows部門トップが3Dピンボールの復活を検討すると発言
3DピンボールはWindows 95の時代からWindowsに入っていたゲームでしたが、Windows XPを最後に収録されなくなりました。きっかけはWindows XPの64bit版への移植作業で、64bit版ではボールが台の部品をすり抜ける不具合が出たものの、外部の会社が書いたコードの大半にはコメントがなく、どこが原因なのかすら突き止められませんでした。そのため、この作業を担当したMicrosoftのRaymond Chen氏は、移植待ちのコードがまだ数百万行残っており、調査に何日も割けなかったため製品から外したと説明しています。
そんな中、Windows部門トップのPavan Davuluri氏が、同社の公式ポッドキャスト「Inside Windows」で、3Dピンボールを復活させてほしいというXでの要望に対し、検討すると回答しています。この発言は5月30日に公開された回のもので、同じ回ではWindows 11のメモリ削減の理由も説明しています。3Dピンボールについては、Windowsにはゲームを標準で同梱してきた歴史があるとも述べていますが、具体的な復活時期には触れていません。
過去の復活計画は契約で配信できず。認められるのはWindowsへの同梱のみ
ただ、3Dピンボールの復活には64bit版の不具合とは別に契約の制約があり、Microsoftが開発元のCinematronicsからライセンスを受けて収録していたゲームのため、単体の製品としては配布できません。Chen氏が2018年に明かした内容によると、過去に社内のチームが、64bit版の不具合は直さず、正常に動く32bit版を配布用にまとめ直す形で復活させようとしたことがありました。しかし、完成後に契約を確認すると、認められているのはWindows本体と拡張パック「Plus!」、その後継製品への収録だけで、単体では公開できなかったとのことです。
そのため、復活する場合はMicrosoft Storeなどでの単体配布ではなく、Davuluri氏が触れていたWindowsへの標準同梱になるとみられます。過去には社内で復活版が完成しながら契約で公開できなかったこともあり、Windows XPを最後に消えた3DピンボールがWindows 11に戻るかは、Microsoftが標準同梱を決めるかどうかにかかっていると考えられます。


