Windows 11のメモリ使用量削減は価格高騰が理由。メモリは必要な時だけ消費する設計へ

Windows 11のメモリ使用量削減は価格高騰が理由。メモリは必要な時だけ消費する設計へ

MicrosoftのWindows部門トップが、Windows 11のメモリ削減を進める理由としてメモリ価格の上昇を挙げ、基礎部分を軽くしつつ機能は使う時だけメモリを消費する方針に改めることを明らかにしています。

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Windows部門トップがメモリ削減の理由に価格高騰を挙げる。対象はOS内部からアプリの土台まで

Microsoftは3月にWindows 11のメモリ使用量を2026年中に減らすと表明し、7月末には「8GB以上のPCでのメモリ最適化」を年内の重点領域に加えています。背景には、メモリ価格の高騰で8GB構成のPCが増えたことがあるとみられていました。

そんな中、Windows部門トップのPavan Davuluri氏が、同社の公式ポッドキャスト「Inside Windows」で、PC全般でメモリのコストが上がっているため、メモリがいま業界で最大の関心事になっていると述べていたことが分かりました。この発言は5月のもので、同氏は7月末の重点領域入りより前から、Windowsチームがメモリをより効率よく使う取り組みを進めていると語っていました。

きっかけはSurface Proの利用者からの質問で、ローカルのAIモデルを動かすために端末内のAIサービスを止めなければならなかったとして、メモリ消費を減らすのかを尋ねるものでした。これに対し同氏は、OSとアプリの両方が使うメモリを減らすため、Windows内部でメモリを管理するメモリマネージャーやメモリ圧縮から、アプリの土台になるフレームワークまで、各層に手を入れていると説明しました。

さらに、各機能は使う時にだけメモリを消費し、使っていない間は基礎部分が全体に少し軽くなるようにする方針も示しており、AIについては利用者が自分で選んで制御できる範囲を広げると約束しています。ウィジェットやエクスプローラーの担当チームも、利用場面ごとにメモリ効率の改善を進めているとのことです。

具体策はメモリ割り当てとWebView2の効率化。大半はまだInsider向け

Microsoftは7月の報告で具体策として、アプリやOS部品が共通して使う、メモリを割り当てる仕組み(メモリアロケーター)をより効率の良いものへ切り替えたことを挙げています。Windowsの標準アプリが画面を組み立てる土台のWinUI 3も、その上で作るアプリが設計の段階から少ないメモリで済むよう調整しており、新機能の追加よりメモリ削減を優先しています。

OS内で使われるChromiumとWebView2の部品でも効率化を進めています。WebView2はWindowsの機能やMicrosoft製アプリに広く使われているChromiumベースの表示エンジンで、1つ動くたびに小さなブラウザーが1つ動くのと同じようにメモリを使うため、メモリ消費を押し上げる要因になっていました。

ただ、こうした変更の大半はまだInsider向けビルドにとどまっているとWindows Latestは伝えており、Microsoftは9月のIFA 2026でも削減量を示していません。メモリ削減がどの更新で一般のPCに届くかも分かっておらず、明らかになっているのは、品質改善全体を「今秋から」広げるということだけです。

一方、国内のDDR5 32GBはこの3か月で約9%上がって約8万円になっており、TrendForceは10〜12月期も一般的なDRAMの契約価格が前四半期比10〜15%上がると予測しています。同社は2027年にサーバー向けへの生産移行によってPC向けDRAMの供給が減る可能性も挙げており、メモリ大手3社の2027年分の供給枠は既に完売しています。そのため、メモリ高騰を理由とするWindows 11の軽量化も年内だけでは終わらず、メモリを抑えた構成のPCが売られ続ける2027年も続くとみられます。

軽量化の恩恵が最も大きいのは8GB機ですが、Microsoftは重点領域の対象を「8GB以上」としています。基礎部分が全体に軽くなるという説明どおりなら、16GBや32GBのPCでもOSが使う分が減り、その分をアプリやゲームに回せるようになります。

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2026/10/06 更新
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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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