Microsoftが2026年6月向けのプレビュー更新「KB5095093」を公開し、アプリや設定に加えて個人ファイルまで自動の復元ポイントから巻き戻せる新機能「Point-in-time restore」を追加しました。ビルドはWindows 11 25H2が26200.8737、24H2が26100.8737で、新機能は段階的に配信されます。
Windows 11 KB5095093、個人ファイルごとPCを巻き戻す新復元機能を追加
KB5095093は、毎月のセキュリティ更新とは別に任意で適用できる「Cリリース」と呼ばれるプレビュー更新にあたります。翌月の月例更新へ正式に組み込まれる前の機能を先行して試せる位置づけで、適用するかどうかは任意です。今回はWindows Update、回復、ウィジェット、ファイルエクスプローラーなど広い範囲に手が入っていますが、自作PCユーザーにとって影響が大きいのは新しい復元機能と、ローカルAI関連の改善です。
「Point-in-time restore」と従来の「システムの復元」との違い
「Point-in-time restore」は、PCに問題が起きた際に直近の自動復元ポイントまで巻き戻す機能で、アプリや設定だけでなく個人ファイルも復元の対象に含めます。従来の「システムの復元」がシステムファイルやレジストリ、インストール済みプログラムを戻す一方で個人ファイルには手を付けなかったのに対し、ユーザーのファイルごと特定の時点へ戻せる点が異なります。トラブル時の切り分けやダウンタイムの短縮を狙った機能となっています。
32GB超のメモリでローカルAIが向上
グラフィックスカーネルのメモリ管理ポリシーが改善され、メモリを32GB超搭載するPCでより大きなローカルAIモデルを実行できるようになります。クラウドを介さず手元でLLMや画像生成モデルを動かす構成が広がるなか、動かせるモデルのサイズはVRAMだけでなくメインメモリの容量にも左右されます。大容量メモリを積む自作PCでは、メモリを増設せず更新の適用だけで扱えるモデルの幅が広がるとみられます。
更新の35日停止とGIFの仕様変更
設定アプリのWindows Updateには、更新を一時停止する期限をカレンダーから選べる仕組みが加わります。停止できるのは最長35日で、期限を選び直すことでさらに延長することもできるようです。
また、絵文字パネル(Windowsキー+ピリオド)のGIF機能はGoogleの「Tenor」API提供終了にともない「GIPHY」へ切り替わります。2026年6月30日以降は最新の更新を適用していないとGIFが使えなくなり、パネルに「GIF service is not available」のエラーが表示されるため、絵文字パネルからGIFを使う場合は更新の適用が必要です。
このほか今回の更新には、これまで報じてきたファイルエクスプローラーの起動高速化や、手動リネーム時の大文字・小文字の反映に関する修正も含まれます。また、6月の月例更新KB5094126で生じていた完全削除の確認画面に内部名が表示されるごみ箱の不具合も、今回のKBで修正されています。
なお、このプレビュービルドで変更された内容は2026年7月の月例アップデートでも適用されるため、最新機能をいち早く試したい場合はKB5095093を反映してもいいです。ただ、このアップデートはセキュリティ関連の変更は無いため、特に興味がない場合は7月の月例アップデートまで待っても問題ありません。

