Microsoftが6月の月例更新プログラムKB5094126を適用した全サポート対象Windowsで、ごみ箱内のファイルを完全に削除する際の確認ダイアログに、実際とは異なる内部名が表示される不具合が出ているようです。ただ、影響は名前表示のみにとどまり、ファイルの中身やごみ箱からの復元には問題が生じないとしています。
削除確認に「$R」から始まる内部名が表示される
対象となるのは、ごみ箱に移動済みのファイルをさらに完全削除しようとした際に表示される確認ダイアログです。たとえばabc.pngというファイルでも、ダイアログには「$Rxxxxx.pngを完全に削除しますか?」のように、ランダムな文字列を含む別の名前で表示されます。
この$Rから始まる名前は、Windowsがごみ箱を管理する仕組みに由来します。ファイルをごみ箱へ送ると、Windowsは隠しフォルダーの$Recycle.Bin内に、データ本体を$R、元のファイル名やパス・削除日時といった情報を$Iという2つのファイルに分けて保存します。通常は$I側の情報をもとに元の名前を表示しますが、今回の不具合では$R側の内部名がそのまま出てしまう状態です。
ただ、今回の不具合はあくまでごみ箱から削除する名前表示の不具合だけで、ごみ箱の一覧表示では正しい名前のままで、ファイルを復元すれば元の名前で戻データが壊れたり消えたりするわけではありません。
この不具合対象はWindows 11の26H1から23H2まで、Windows 10 22H2や各LTSC/LTSB版に加え、Windows Server 2012以降のサーバー製品も含む、サポート中のほぼ全バージョンに及びます。
修正は将来のアップデートで提供予定
Microsoftは将来のWindowsアップデートで修正するとしていますが、次の月例更新で対応するのか、定例外(OOB)で前倒し配信するのかは明らかにしていません。また、法人向けには現時点で利用できる回避策が用意されており、Microsoft Support for Businessへ問い合わせることで詳細を得られます。
ただし、同じKB5094126では起動不能やBSoD、BitLocker回復画面のループといったより深刻な不具合も報告されています。こちらをMicrosoftは公式に認めておらず、実害のない表示上の不具合のほうが先に認知された形です。一般ユーザーがいま取るべき対処は特になく、$Rから始まる名前が出てもファイルは無事なため、慌てて削除を中断する必要はありません。

