MacBook Neoの2026年出荷計画が、当初の1,000万台から600万〜700万台規模へ下方修正される見通しが明らかになりました。
MacBook Neoの2026年出荷計画、1,000万台から600万〜700万台へ下方修正
MacBook Neoは2026年3月に発売されたAppleの低価格ノートPCで、iPhone 16 Pro向け生産の選別落ち品となるA18 Proチップ(GPUコアが6基中5基動作するもの)を転用することで99,800円からの価格を実現しています。発売直後からA18 Proチップの供給不足が既に懸念されていたにもかかわらず需要は想定を上回り、Appleは当初500万〜600万台としていた2026年の生産計画を、需要急増を受け生産計画を1,000万台へ引き上げていた経緯があります。
この上振れ予測から一転し、DigiTimes IntelligenceのアナリストHenry Chang氏によると、MacBook Neoの2026年出荷計画は600万〜700万台規模へ下方修正されたとのことです。4月の引き上げからわずか数カ月での軌道修正となり、Appleにとっても計画通りとは言えない下方修正だったとみられます。もっとも、MacBook Neoを含むAppleのノートブランド全体の出荷は2026年第2四半期時点で前年比10%超増となっており、需要そのものが冷え込んでいるわけではありません。
Apple A18 Pro供給難の背景、AI優先の配分構造
NVIDIAは2026年1月、AI向け需要を追い風にTSMCの最大顧客の座をAppleから奪い、Jensen Huang氏自身がこれを認めています。TSMCの3nmプロセスは2026年第2四半期に月産16万〜17.5万枚へ拡大したものの、3nmを月産17.5万枚へ増産してもAI需要に追いつかないと報じたばかりで、コンシューマー向けチップへ回る枠は増えていません。
こうした需給構造のなかで、MacBook NeoのA18 Proは新規ラインではなく、iPhone 16 Pro向け生産の選別落ち品を転用しているため、影響をそのまま受けます。3nmの増産分がAI優先で消費されるほど、選別落ち品として確保できる絶対量は頭打ちになりやすい仕組みです。下方修正の主因は需要予測の誤差ではなく、こうした供給構造の限界にあるとみられます。
そのため、AppleがMacBook Neoの生産計画を下方修正したのは需要の急減ではなく、A18 Proの供給元となる3nm配分がAI向けに絞られ続けているためです。NVIDIAがTSMC最大顧客の座を占める構図が当面変わらない以上、選別落ち品頼みの供給が急に緩む材料は乏しく、品薄の解消を待たずに在庫があるタイミングで確保しておく方が無難といえそうです。

