Google Pixel 11搭載Tensor G6の電力効率は3年前のSnapdragon級。TSMC 3nmでも伸びず

Google Pixel 11搭載Tensor G6の電力効率は3年前のSnapdragon級。TSMC 3nmでも伸びず

Google Pixel 11シリーズに搭載されるTensor G6の消費電力あたりの性能を測定した結果が公開され、TSMCの3nmで製造されながら、CPUの電力効率は3年前に登場したSnapdragon 8 Gen 3相当にとどまることが明らかになりました。

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製造プロセスの世代が電力効率に表れていないTensor G6

Tensor G6は、Pixel 11/11 Pro/11 Pro XL/11 Pro Foldの4機種に搭載されるGoogle独自開発のチップで、2nmの採用を見送ってTSMCの改良版3nmで製造されており、製造プロセスの世代は前世代のTensor G5から変わっていません。絶対性能はすでに製品版で測定されており、CPUはGeekbench 6でTensor G5を21%上回る一方、GPUは3DMarkで前世代を17%下回るスコアも報告されており、持続性能の落ち込みも課題として残っていました。

今回、中国のハードウェア検証者Geekerwanが、消費電力に対してどれだけの性能が出るかを測定した結果を公開しています。CPUはGeekbench 6、GPUは3DMark Steel Nomad Lightで測定し、Tensor G5のほかSnapdragon 8 Gen 2、Snapdragon 8 Elite、Kirin 9030 Pro、Apple A17 Pro、A19 Proと比較しています。

これらの曲線ではCPUはTensor G5を上回っているものの、同世代にあたるSnapdragon 8 Elite Gen 5には大きく劣る結果になっており、水準としては2023年に登場したApple A17 Proに近いものとなっています。また、GPU側はさらに酷く、Tensor G5に対する優位性はほとんど確認できず、2022年末に登場したSnapdragon 8 Gen 2相当の電力効率しか発揮できていないことが明らかになっています。

Geekerwan自身はこの結果を基に、Tensor G6のCPUの電力効率はSnapdragon 8 Gen 3相当、GPUはSnapdragon 8 Gen 2相当としています。

Snapdragon 8 Gen 2とGen 3は共にTSMC 4nmで製造されており、TSMC 3nmを採用するTensor G6の方が1世代進んだプロセスになっています。しかし、電力効率を高められていないことを加味すると、Tensor G6の設計・実装側に問題がある可能性があり、Tensor G7など次世代で2nmへ進んだとしても、それだけで効率が改善するとは限りません。

負荷がかかる場面では発熱やバッテリー持続時間に影響

製品版のPixel 11 Pro XLでは、ストレステストを始めて数分でGPU性能がTensor G5を下回り、本体温度もPixel 10シリーズより早く上がっていました。同じスコアを出すのに競合より多くの電力を使うTensor G6は、その分早く温度上限に達しやすいため、この落ち込みの早さも今回の電力効率の低さから来ていると考えられます。

Pixel 11シリーズは価格帯的にはSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載するスマートフォンに近い製品となりますが、現状、肝心のチップセットは大きく劣っています。この電力効率の差はウェブやSNS程度の使い方ではほとんど出ませんが、ゲームや動画、写真の撮影・編集など負荷が大きな場面では、発熱やバッテリー持続時間という形で差が顕著になるため、これらを頻繁に利用するユーザーは他のスマートフォンとも比較検討した方がいいかもしれません。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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