Apple初の折りたたみスマートフォンになるとみられるiPhone Ultraは、内側ディスプレイの交換費用が850ポンド(約18万4,000円)前後、場合によってはそれ以上となり、Galaxy Z Fold 8を大きく上回る可能性が指摘されています。
パネルをサムスンから買うため修理費はサムスンを上回る見通し
iPhone Ultraは9月9日(日本時間10日午前2時)の発表会で正式発表される見通しで、本体価格は2,000ドル(約31万8,000円)前後からとされてきました。内側の折りたたみパネルはSamsung Display製、ヒンジはAppleが独自に設計した3Dプリント製ですが、ヒンジと画面の量産検証が通らず発売が遅れる可能性も伝えられています。
このiPhone Ultraの修理費については、英ロンドンで修理業を営むiCorrectの創業者Ricky Panesar氏がForbesの取材に対し、内側ディスプレイの交換費用は850ポンド前後(約18万4,000円)、場合によってはそれ以上になり、Appleの携帯端末として過去最高の修理価格になる可能性が高いとの見方を示しています。
ここまで高くなると予測する理由は部品の調達構造にあり、サムスンは同じグループのSamsung Display製パネルを使う一方、AppleはSamsung Displayからパネルを調達するため、交換部品の調達コストがサムスンより高くなるとPanesar氏は見ています。実際、Galaxy Z Fold 8の同じ修理は英国で594ポンド(約12万9,000円)、先代のGalaxy Z Fold 7でも569ポンド(約12万3,000円)のため、iPhone Ultraの修理費は現行の折りたたみ機の約1.4倍に達する計算です。
Appleの正規修理が高いなら街の修理店で安く直したいところですが、ヒンジはAppleの独自設計で、実機を試した人物からはヒンジの出来が好評と伝えられている一方、独立系修理業者には修理経験がありません。そのため、発売当初はAppleより安く修理するのは難しいとPanesar氏は見ています。
修理費がこの水準になると、AppleCare+のサービス料も英国で1回29ポンド(約6,300円)だった画面修理が100ポンド(約2万2,000円)程度まで上がり、Appleが近年始めた回数無制限の修理も見直される可能性があると同氏は指摘しています。それでもiPhone UltraはFace IDを載せず側面のTouch IDを採用する見込みで、Touch IDセンサーの修理はFace ID搭載の通常iPhoneより複雑になるとみられるため、自己負担が上がってもAppleCare+への加入が重要になると同氏はしています。
日本の画面修理はAppleCare+加入で一律3,700円
日本のApple正規サービスでは、AppleCare+に加入していればiPhoneの画面修理は全機種一律3,700円、画面以外の損傷は12,900円で済み、未加入だと画面修理だけでiPhone 17 Pro Maxは64,800円かかります。
ただし、この料金表は現行機種のもので、未発売のiPhone Ultraはまだ載っていません。折りたたみの内側ディスプレイにも従来と同じ3,700円の画面修理が適用されるのか、それとも別のサービス料が設定されるのかは現時点で不明です。
また、AppleCare+の料金は為替レートだけで決まるものではなく、その国での修理費や保険としての採算、加入率などを踏まえて設定されていると考えられるため、英国で予想された水準がそのまま日本に持ち込まれるとは限りません。
それでも、折りたたみ構造を採用するiPhone Ultraは、通常のiPhoneより修理費が高額になる可能性があります。日本でのAppleCare+の料金はまだ発表されていませんが、iPhone Ultraを購入するなら、通常のiPhoneより高い料金になっても加入しておいた方が無難です。


