Xperia 1 VIIIが米国で衛星通信対応へ。FCC再認証でStarlink向け周波数に対応

Xperia 1 VIIIが米国で衛星通信対応へ。FCC再認証でStarlink向け周波数に対応

ソニーのXperia 1 VIIIが米連邦通信委員会(FCC)の認証を8月28日付で取り直し、米国内での衛星ダイレクト通信(SCS)にソフトウェア更新で対応できることが明らかになりました。

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Xperia 1 VIIIが衛星通信に対応へ。ハードウェアは対応済

Xperia 1 VIIIは2026年6月11日に発売されたソニーのフラッグシップで、SIMフリーモデルのほか、ドコモ・au・ソフトバンクからも販売されています。米国では販売されていない機種ですが、FCC ID「PY7-30515Z」として3月23日付で申請され、4月13日に一度FCC認証を取得しており、この認証は国内向けモデルのものです。

国内の衛星ダイレクト通信は、auが2025年4月10日、ソフトバンクが2026年4月10日、ドコモが同4月27日と順に提供を始めており、Xperia 1 VIIIもau Starlink Directの国内対応機種に入っています。

今回の再認証で追加されたのはSCS関連の項目で、FCCに提出された資料によると、一部の通信方式と周波数帯についてSCS対応が追加されています。SCS機能はソフトウェア更新のみで追加され、ハードウェアの変更はなく、高周波特性も従来のままと資料には記載されており、発売済みのXperia 1 VIIIはSCSに必要な無線ハードウェアを最初から備えていたことになります。

そのため、SCS対応のためのハードウェア変更は不要で、ソニーが対応ソフトウェアを配信すれば端末側はSCSを利用できる状態になります。ただし、au Starlink Directの米国ローミングで実際に利用するには、KDDI側の対応機種への追加も必要です。国内でのau Starlink Directの使い方は変わりません。

追加された周波数はStarlinkとAST SpaceMobileの両方をカバー

資料に記載されたSCSの対象は、NR(FR1、FDD)のn5、LTE(FDD)のB2・B5・B12・B13・B17・B25、W-CDMAのII・Vです。

このうちB25は、T-MobileがStarlinkとの直接通信に使っている1900MHz帯(PCS帯)で、上り1910〜1915MHz、下り1990〜1995MHzの各5MHz幅を使ってサービスが提供されています。

一方、B5の850MHz帯とB12・B17の700MHz帯は、FCCが2026年4月21日にAST SpaceMobileへ認可した米国内のSCS周波数と重なります。AST SpaceMobileはAT&TのLower 700MHz帯と800MHz帯、Verizonの800MHz帯、FirstNetのBand 14を使う認可を得ていますが、Xperia 1 VIIIはこのうちB5とB12・B17に対応します。B13も今回のSCS対象に含まれていますが、4月21日時点のAST SpaceMobileの米国内認可帯域には含まれておらず、FirstNetが使うBand 14もXperia 1 VIIIの対応対象には入っていません。

そのため、ソニーは今回の1回の認証で、サービス中のT-MobileのStarlinkに加え、AST SpaceMobileが今後展開するSCSでも使える周波数をカバーした形です。ただし、AST側は2026年8月時点で商用サービスを始めておらず、現在はベータサービスの準備段階です。

au Starlink Directの米国ローミングは現時点でXperia非対応

au Starlink Directは2026年3月から米国での海外ローミングに対応しており、提供エリアはT-MobileのStarlink直接通信サービスエリアです。ただし国内と海外で対応機種は異なり、2026年8月時点の米国対応はPixel 9シリーズ、Pixel 10/10 Pro/10 Pro XL/10 Pro Fold、motorola razr 60 ultra、iPhone 13〜17とiPhone Airで、Xperiaは含まれていません。

KDDIはこの差の理由を、渡航先で直接通信を提供する事業者が採用するStarlinkの周波数帯に、機種側が対応している必要があるためと説明しています。今回の再認証でT-MobileのStarlinkが使うB25がSCS対応対象に加わったため、Xperia 1 VIIIは米国ローミングに必要な周波数条件を端末側で満たしたことになり、KDDIの対応機種一覧に追加される可能性が出てきました。

なお、8月に発表されたXperia 10 VIIIも8月27日付で同様の再認証を受けていますが、資料に記載されたSCSの対象はB5・B12とW-CDMA Vだけで、B25は含まれていません。追加の認証がない限り、周波数面では渡米時にT-MobileのStarlinkを使えるのはXperia 1 VIIIの方だけとみられます。

ソニーはSCSを有効にする更新の配信時期を、KDDIはXperiaを米国ローミングの対応機種に加える時期を、どちらも明らかにしていません。ただ、端末側の準備は今回の再認証で整ったため、ソニーがファームウェアアップデートを行い、KDDIが対応機種に追加すれば、渡米時に衛星通信を使えるようになる可能性があります。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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