Pixel 11 Proに搭載されるTensor G6の3DMark Wild Life Extremeスコアが投稿され、GPU性能で前世代のTensor G5を17%下回る性能で有ることが明らかになりました。
Geekbenchでは80%向上、3DMarkでは前世代割れという食い違い
Tensor G6は、2nmの採用を見送ってTSMCの改良版3nmで製造されており、CPU側はGeekbench 7でシングルコアが7%向上した一方、マルチコアでは11%低下する結果がすでに登場していました。GPUにはImagination TechnologiesのPowerVRが引き続き採用されていますが、型番はTensor G5のDXT-48-1536に対してTensor G6はCXTP-48-1536と、数字部分が共通のままシリーズ名だけが変わっています。

こうした中、Redditに投稿されたPixel 11 ProのWild Life Extremeの結果は2,653ポイント、平均15.89fpsで、Tensor G5での実測スコアである3,214ポイントを17%下回っています。
一方で、同じTensor G6のGPUは、8月10日にGeekbench Computeへ登場したPixel 11 Pro XLのエントリーでOpenCLスコア7,757ポイントを記録しており、Pixel 10で実測されたTensor G5の4,315ポイントを約80%上回っていました。
Geekbench ComputeがOpenCLの演算処理を測るのに対し、Wild Life ExtremeはVulkanで3,840×2,160相当のシーンを描画するテストであり、動作に使われるAPIも別物です。前者は演算ユニットの数や動作クロックがスコアに直結しますが、後者はラスタライズやテクスチャ処理を含む描画パイプライン全体と高負荷時のクロック維持に左右されるため、片方が伸びてももう片方が伸びるとは限りません。
なお、測定に使われた展示機は測定開始時の温度が管理されておらず、Wild Life Extremeが短時間の高負荷を測るテストであることを踏まえると、若干下振れした可能性はあるようです。
測定条件が違ってもSnapdragon 8 Elite Gen 5には2.7〜3倍の差
3DMarkではSnapdragon 8 Elite Gen 5が中央値7,173ポイントを記録しており、Tensor G6との差は約2.7倍です。Geekbench Computeでも同チップのGPUであるAdreno 840との差はおよそ3倍で、条件のまったく違う2つのテストがほぼ同じ倍率を示している以上、展示機での下振れを差し引いても、この開きは実力差として残る可能性が高くなっています。
Pixel 11 Proは8月20日に発売され、Googleストア直販では12GB/256GB構成が17万4,800円からです。実ゲームでのフレームレートは実機レビュー待ちですが、Pixel 10シリーズ搭載のTensor G5でもゲーミング性能は課題として挙げられていました。Pixel 11でもこの課題は解決されておらず、購入を検討している場合はゲーミング性能には期待できなさそうです。


