AMDの次世代ノートPC向けAPU「Medusa Point」のES品が、Geekbenchに再び登場しました。スコアはさらに伸び、現行の10コアAPU「Ryzen AI 9 365」との差は、シングルコアで約35%まで拡大しています。
Zen 6 Medusa Pointのベンチマークが4度目の登場。性能がさらに向上
AMDは2027年にZen 6アーキテクチャを採用するCPUを発売する予定で、そのうちノートPC向けとなるMedusa Pointは、ここ数カ月の間にたびたびGeekbenchに登場しています。今回でMedusa Pointの登場は4度目となりますが、最適化を経て、現行のZen 5世代に対して性能がさらに向上していることが確認されています。
10コア構成のRyzen AI 365に対してシングル、マルチ共に30%以上向上

今回計測されたMedusa Pointも10コア構成のAPUで、AMDの評価用プラットフォームである「AMD Plum-MDS1」にWindows 11を搭載して計測が行われています。スコアは、シングルコアが3,329ポイント、マルチコアが16,555ポイントを記録しています。
| CPU | Geekbench 6 シングル | マルチ |
|---|---|---|
| Medusa Point(4回目) | 3,329 | 16,555 |
| Medusa Point(3回目) | 3,174 | 15,092 |
| Ryzen AI 9 365(10コア、現行) | 2,470 | 12,407 |
| Ryzen AI 9 HX 370(12コア、現行) | 2,605 | 13,396 |
| Medusa Point(1回目) | 1,210 | 7,323 |
現行の10コアAPUであるRyzen AI 9 365との差は、シングルコアで約35%、マルチコアで約33%まで広がり、12コアのRyzen AI 9 HX 370と比べても、シングルコアで約28%、マルチコアで約24%上回っています。
Geekbench上の最大クロックは2,152 MHzと表記されていますが、この水準のシングルコアスコアとは整合せず、ES品特有の誤表記である可能性が高いとみられています。そのため、実際の動作クロックは不明ですが、少なくとも現行のZen 5世代で設定されている5.1 GHzは超えているとみられます。
なお、Medusa Pointの正式発表は、デスクトップ向けZen 6世代Ryzenと合わせて、2027年1月のCES 2027で行われると見込まれており、発売はさらにその先となる見通しです。ES品の調整途中ですでに現行比約35%の性能向上に達し、製品版クロックによる上積みの余地も残っているため、買い替えを急がないのであれば、現行のZen 5搭載ノートPCを購入するかどうかは、Zen 6の仕様が固まってから判断しても遅くはなさそうです。


