補助電源なしで動くGeForce RTX 3060 12GBが登場。単スロット化も性能はGTX 1060級に

補助電源なしで動くGeForce RTX 3060 12GBが登場。単スロット化も性能はGTX 1060級に

補助電源コネクターを持たず、PCIeスロットからの給電だけで動く単スロット仕様のGeForce RTX 3060 12GBが中国で登場しましたが、性能はかなり低く抑えられているようです。

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補助電源をなくした75W版RTX 3060はクロックが900MHz止まりに

GeForce RTX 3060 12GBは2021年に登場したミドルレンジGPUで、すでに生産を終えていましたが、メモリ不足やGPU価格の高騰への対策としてNVIDIAが生産を再開し、中国では2,349元(約5.5万円)で店頭に戻っています。本来は定格消費電力が170Wで、6ピンか8ピンの補助電源を接続して使う2スロットのカードです。

こうした中、中国のBiliBiliに、この補助電源コネクターを取り払ったRTX 3060の検証動画が投稿されました。PCIe x16スロットが供給できる75Wだけで動作する単スロットのロープロファイル仕様で、投稿者によると基板はスマートフォン程度の大きさで、映像出力はHDMIとDisplayPortが1つずつです。冷却はフィンを持たない薄い金属シュラウドとブロワーファン1基だけで、バックプレートもなく、メモリチップには熱伝導材も当てられていないとのことです。

RTX 3060は電圧調整だけでも性能低下を抑えながら消費電力を100W程度まで下げられますが、75Wまで絞るにはハードウェア側に手を加える必要があるとのことです。投稿者が実際に測定したところ、コアクロックは定格ブーストの1,777MHzに対して約900MHzで頭打ちになっています。

その結果、Time Spyのスコアは4,821で、実行中のホットスポット温度は90℃を超えていたとのことです。ただ、75Wという電力自体はフィンを備えた小型クーラーであれば本来収まる水準のため、この温度は電力枠ではなく、フィンを持たない簡素なクーラー側の設計が主因と考えられます。

性能はGTX 1060やRX 580と同水準

定格のGeForce RTX 3060 12GBは同じTime Spyで約9,000ポイントを記録できるため、今回の性能は半分程度にまで抑えられています。ただ、電力効率の観点では定格170Wの44%にあたる75Wまで絞っても性能は53%残っているため、電力あたりの性能自体はむしろ上がっています。一方で、Time Spy上の性能はGeForce GTX 1060 6GB(4,631)や2017年のRadeon RX 580(4,330)と同等で、9~10年前のミドルレンジクラスになります。

中国ではこの種の改造カードが以前から流通しており、2023年にはノートPC向けRTX 3050をデスクトップに転用した外部電源不要のロープロファイルモデルが1,999元で売られていました。ロープロファイルで補助電源も不要となるとメーカー製の選択肢が乏しいため、今回のカードも同じ需要に向けた製品とみられます。

なお、ミニPCの内蔵GPUと並べると、Zen 5などに搭載されるRadeon 890M(3,683)は上回るものの、Strix HaloのRadeon 8060S(10,981)には遠く及びません。そのため、小型PCで補助電源なしと単スロットの両方を譲れないのであれば候補になりますが、どちらかの条件を外せるなら選択肢は広がるため、3DMark Time Spyの実スコアなども比べながら選んだ方が良さそうです。

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2026/09/28 更新
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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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