ロープロファイル対応のGeForce RTX 3050が中国で登場。外部電源が不要だが訳アリ製品。

ロープロファイルかつ外部電源不要なGeForce RTX 3050が中国で登場。ただしノートPC向けをデスクトップ向けに転用する変態モデル

ロープロファイルグラフィックカードと言うとGTX 1650やRadeon RX 6400などが主力となっていましたが、最近ではIntelのArc A380やNVIDIAのGeForce RTX 4060のロープロファイル対応モデルがラインアップされるなど選択肢が増えてきています。ただ、ロープロファイル対応に加えて外部電源不要となるとRadeon RX 6400とIntel Arc A380しかないなど選択肢は限られている状態ですが、GeForce RTX 3050を搭載した外部電源が不要なロープロファイル対応グラフィックスカードが中国のオンラインストア『JD』に登場しました。

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このGeForce RTX 3050については普通のデスクトップ向けに販売されているRTX 3050とは異なっており、ノートPC向けに搭載されるRTX 3050をデスクトップ向けに転用した仕様になっています。そのため、通常のデスクトップ向けRTX 3050ではGA106 GPUを搭載し、CUDAコアを2560基搭載するところを、このモデルではワンランク下のGPUであるGA107 GPUを搭載、CUDAコアは2048基に減らされています。

動作クロックについてもベースが1237 MHz、ブースト時が1500 MHzとなっています。デスクトップ向けはベースが1552 MHz、ブースト1777 MHzのため、約15%の動作クロック低下になっています。

VRAM関係はデスクトップ向けに対して14Gbpsから12Gbpsに速度は下がっていますが、容量は8GB、バス幅は128-bitのままで帯域幅も192GB/sを確保するなどロープロファイル対応グラフィックスカードとしては比較的高い性能を持っています。

このロープロファイル対応のGeForce RTX 3050の優れている所はGTX 1650やArc A380、RTX 4060などはスロット厚が2段になっているところを1段に抑えている他、外部電源接続が不要となっておりロープロファイル対応グラフィックカードを求める人にとっては欲しい仕様になっていると言えます。

性能面については販売サイトに記載はありませんが、ベースとなっているノートPC向けのRTX 3050は3DMark TimeSpyで4820ptであるため、デスクトップ向けRTX 3050に対して22%ほど劣る性能になっています。ただ、ロープロファイル対応グラフィックカードとして人気があるGTX 1650はTimeSpyで3512ptであるため、このロープロファイル対応RTX 3050の方が37%上回る性能になっています。

このロープロファイル対応のGeForce RTX 3050の価格は中国人民元で1999元、日本円では3.9万円前後と普通のRTX 3050と比べると少々高価な価格設定になっています。ただ、GTX 1650のロープロファイル対応モデルが2.8万円で販売されている事を考えると性能が1.4倍近く上がっているため、性能なりの価格になっています。

なお、注意点としてはこのRTX 3050はノートPC向けのGeForce RTX 3050をデスクトップ向けに改造、さらにVRAMもノートPC向けのRTX 3050では最大6GBの所を無理やり8GBに増やしている魔改造モデルであるため、NVIDIAの公式ドライバーが使えないと考えられます。そのため、例え購入してもすぐに新しいゲームのプレイが出来なかったり、販売元が改造したドライバーを使うなど懸念される点が多くあるため、ロープロファイル対応で外部電源が不要、しかもGTX 1650より1.4倍も高性能と魅力的な点はありますが、迂闊に手を出すべき製品では無いと言えそうです。

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