Valveが据え置き型ゲーミングPC「Steam Machine」を、当初目標の750ドルから1,049ドル(国内18万9980円)へ引き上げました。背景にあるメモリとストレージの高騰は、ゲーム機を安く売る従来の前提を崩しつつあります。同じコスト圧力はPS6や次期Xboxにも及び、価格への反映はメーカーの戦略で分かれる見通しです。
アナリストはSteam Machine価格がスタンダードになると予想
Valveは当初750ドルでの発売を目標に掲げていましたが、部材コストの上昇でこれを断念したと説明しています。NewzooのEmmanuel Rosier氏は、開始価格は部材市場をそのまま反映した原価ぎりぎりの設定で、利益を乗せたものではないと指摘しています。
AldoraのJoost van Dreunen氏も、Valveが大規模な補助を行わない限り、高騰した部材コストを価格に乗せるしかないと述べています。Valveはこの道を選び、コスト増を購入者へそのまま転嫁しました。
PS6など次世代機の下限価格は1000ドルに迫る可能性も
van Dreunen氏は、次世代機でも1,000ドル超が下限になるとみています。ただし基本モデルがこれを超えるかについては、アナリストの間でも見方が分かれています。
Microsoftの次期Xbox「Project Helix」は、PCに近い高性能仕様で1000ドルを超え、日本円では15万〜20万円の高価格ニッチ製品と見られています。
対照的にソニーは、PS6の製造原価を約760ドルへ抑えることで赤字販売を避ける方針とされ、ディスクドライブ非搭載化やストレージを1TBに抑えるなどのコスト圧縮策を実施すると見られています。ただ、それでも製造原価が$800近く、研究開発や販売管理費などを合わせると赤字回避には$1000に迫る販売価格が付けられる可能性もあり、現行PS5の$599.99を大きく上回ると見られています。
なお、日本円では現行PS5が97,980円ですが、PS6が原価ギリギリで販売できれば12万〜13万円ですが、$1000迫る価格がベースとなると15万円以上での販売が目安となります。
「待てば安くなる」前提も崩れる
ゲーム機はこれまで、世代の途中で値下げや小型化が進み、買い手は発売を待つほど安く購入できました。しかし現行PS5はむしろ値上げされており、メモリの高値が定着する以上、次世代機も発売後に大きく下がる展開は見込みにくくなっています。
ただ、メモリ価格は高止まりしていると言う現状もあるため、いずれ価格が下がれば価格が下がる余地は生まれる可能性もあります。ただし、かつて値下げを支えたプロセスの微細化は、最先端ノードの製造コストがむしろ上昇しているため、以前ほどのコスト削減にはつながりません。そのため、仮にメモリが落ち着いても、過去の世代のような大幅な値下がりは起こりにくいとみられます。

