Steam Machine、PS5 Proより高価でも通常版PS5にGPU性能で及ばず

Steam Machine、PS5 Proより高価でも通常版PS5にGPU性能で及ばず

Valveの据え置き型ゲーミングPC「Steam Machine」が、GPU性能を要するタイトルでは通常版PS5に及ばない場面があることが、Digital Foundryによる実機検証で明らかになりました。512GBモデルの国内価格は18万9980円とPS5 Proの13万7980円を上回りますが、複数のゲームでPS5がフレームレートで上回っています。

目次

Steam MachineのGPU性能はPS5以下だがCPUと拡張性が強み

Steam Machineは2025年11月に発表された据え置き型ゲーミングPCで、6月23日にKOMODO経由で国内販売が始まりました。

構成はZen 4世代の6コア/12スレッドAPUとRDNA3ベースのGPU(Compute Unit 28基)に、16GBのDDR5メモリと8GBのGDDR6 VRAMを組み合わせます。当初は10万円以下での投入が期待されていましたが、メモリやストレージの価格高騰を受けて512GBモデルで1,049ドル(国内18万9980円)まで引き上げられました。

そんなSteam Machineですが、今回Digital Foundryがこの製品版をPS5と比較を行いましたが、どうやらゲームの種類によって優劣が分かれる結果を示しており、コストパフォーマンス面で評価が難しい結果になっています。

GPU依存タイトルではPS5が優勢

Steam MachineのGPUはデスクトップのRadeon RX 7600に近い性能とされ、本来はPS5と同等のフレームレートが見込まれます。しかし実際のゲームではPS5が上回る場面が目立ち、『Black Myth: Wukong』のパフォーマンスモードでPS5が3%、『Alan Wake 2』のストレステストで平均9%、『Crimson Desert』では17%高いフレームレートを記録しました。

『Forza Horizon 5』では差がさらに開き、Steam Machineは4Kで描画が追いつかず、解像度を1620pまで下げてようやくPS5の60fpsに近づいています。

Digital Foundryの分析では、多くのゲームでPS5のメモリ帯域の広さが効いていると指摘しており、16GBのGDDR6を一括で扱うPS5に対し、DDR5とGDDR6を分けるSteam Machineは描画に使える帯域が狭いとみられます。

CPU性能ではSteam Machineが上回る

一方、CPU負荷が高い場面ではSteam Machineが優位に立ちます。『Crimson Desert』のBug Hillや『Baldur's Gate 3』の市街地など、CPU処理がボトルネックとなるシーンでは安定したフレームレートを示したとのことです。Steam Machineの6コアCPUはZen 4世代で、PS5より2世代進んでいます。そのため、シングルコア性能でPS5の約2倍に達するとされ、Ryzen 5 5600Xを上回るスコアが確認されています。そのため、GPUの帯域では及ばないものの、CPUに依存する処理ではPS5を上回る場面があるようです。

国内価格はPS5 Proより高い

国内価格で見ると、Steam Machineの18万9980円はPS5 Pro(13万7980円)を5万円以上上回り、最廉価の日本語専用PS5(5万5000円)の3倍以上です。さらにコントローラーは別売りで、PS5のように本体を安価に販売する補助も行われません。そのため、より安価なPS5に性能面で負ける場面がある以上、純粋なゲーム機の置き換えとしては価格面の訴求が弱いといえます。

ただ、Steam MachineではインディーからMOD導入などSteamライブラリを動かせるため、PCゲームと同等の自由度があるため、PS5とは異なるメリットもあります。ただ、その場合、同じようなスペックのゲーミングPCを買った方が安く、拡張性も高いため現状の価格では競争力が高いとは言えない状態と言えます。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

目次