ValveのSteam Machineに搭載される6コアCPUが、消費電力30Wでありながらマルチコアで2020年発売のRyzen 5 5600Xに迫る性能を示すことが、Geekbench 6のスコアで明らかになりました。携帯機のSteam DeckからはCPU性能がおおむね2倍に向上する計算となります。
Steam Machineの実機CPUベンチマークが登場
Steam Machineは2025年11月にSteam ControllerやVRヘッドセット「Steam Frame」とともに発表された据え置き型ゲーミングPCで、SteamOSを搭載し、Valve自身が単一の仕様で展開します。当初は2026年初頭の発売を見込んでいましたが、メモリやストレージの価格高騰を受けて延期されています。今回Geekbench 6に登録されたのは「Fremont」と呼ばれる同機のサンプルで、構成は2025年に確認された内容からほとんど変わっていません。
シングルは5600X超え、マルチは下回る

スコアによると、Steam MachineのCPUは6コア/12スレッドのZen 4アーキテクチャで、最大4.86GHz動作、L3キャッシュ30MBを備えます。記録はシングルコアが約2,334、マルチコアが約7,392です。
Zen 3世代のRyzen 5 5600X(2,108/8,649)と比べるとシングルコアでは上回る一方、マルチコアでは及びません。また、Steam Machineと同じZen 4世代のRyzen 5 7600Xは2,890/12,871となっており、TDPによる差がスコアに大きく反映されています。
ただ、Steam Deck(1,050/4,200)やSteam Deck OLED(1,350/4,500)と比べるとCPU性能は約2倍で、シングルコアはPS5の約2倍に達するとされているため、Valveが謳う70%のゲーミングPCと同等以上の性能は正確と言え、少なくともCPU性能はミドルレンジ級といえます。
想定価格は14~16万円に? 原価割れ販売は行われない見通し
Steam Machineは当初、10万円以下で販売されることが期待されていましたが、メモリ価格高騰などを背景に販売価格は900〜1,000ドル(約14万〜16万円)に達する見通しです。また、Valveはコンソールのように原価を割って販売する補助は行わない方針とされているため、原価高騰がそのまま販売価格に反映される見通しですが、Valve側も価格面で迷っているのか当初発売予定だった2026年上半期を過ぎた現在も販売時期が明らかにされていません。

