ValveのゲーミングPC「Steam Machine」と仮想現実ヘッドセット「Steam Frame」について、メモリ価格高騰の影響で社内向けの価格目標が大幅に引き上げられていることが、リーカーのBrad Lynch氏の投稿で明らかになりました。価格上昇の影響は特にSteam Machineで顕著とのことです。
メモリ危機でSteam Machine/Steam Frameの内部価格が大幅上昇
Valveは先日、3製品のうちSteam Controllerについて2026年5月4日に99ドル(約1.5万円)で発売することを正式に発表しました。同社のハードウェアエンジニアであるSteve Cardinali氏はPolygonに対し、Steam Controllerが最初に発売される理由として「コントローラーにはRAMが搭載されていないため、出荷を始めるのにそれほど複雑ではない」と説明しています。一方で、Steam Controllerの99ドルという価格自体も当初の想定より高くなっており、こちらは輸送コストの上昇が要因として挙げられています。
3製品のうちRAMを搭載しないSteam Controllerが先行発売され、RAMを搭載するSteam MachineとSteam Frameが価格・発売時期ともに未定のままという順序は、Valveがメモリ価格の動向を見極めながら最終価格を決めようとしていることを示唆していると見るのが自然です。
Steam Machineが最大の影響。Steam Frameは比較的軽微
Lynch氏はX上で「メモリ価格が急騰する前と後にValveが設定していた社内価格目標の情報を得ている。最も影響を受けているのはSteam Machineで、Steam Frameはそこまで深刻ではない」と投稿しています。
Steam MachineとSteam Frameの発売時期や最終価格はいずれも未定ですが、両製品ともRAMを搭載するためメモリ価格の高騰が直撃する構図です。メモリ危機の影響はこれまでもDDR5メモリやグラフィックカード、PS5などで顕在化してきましたが、未発売のValve製品の価格設計にまで及んでいることを踏まえると、その影響範囲は当初の想定よりも広く、長期化する可能性が高いといえそうです。
比較対象として、サードパーティのEmuDeckが手掛けるSteam仕様のリビング向けPCは1,139ユーロ(約19.4万円)で販売されており、Valve製のSteam Machineもこれに近い価格帯まで引き上げられる可能性が浮上しています。
日本では1ドル160円換算で99ドルは約1.5万円となりますが、過去の傾向では国内販売価格には代理店マージンも上乗せされるため、Steam ControllerやSteam Machineは海外価格から想像する以上に高い水準となる可能性があります。


