生産終了がリークされ、GeForce向けのGPUの割り当ても止まったと伝えられていたNVIDIAのGeForce RTX 5090について、同社の幹部が生産終了を否定し、今後も出荷を続けるとしていますが、供給が世界的に逼迫していることも認めています。
NVIDIAはRTX 5090の生産終了を否定し出荷継続へ。供給の制約は認める
RTX 5090は国内で9月11日に在庫のある製品がなくなってから入荷と売り切れを繰り返しており、10月10日には中国向けを含めて生産終了になるとリークされていました。販売店や取引先への取材でも、NVIDIAはRTX 5090のGPUであるGB202をAIBへ割り当てなくなり、GB202はプロ向けのRTX PRO 5500などに回されると伝えられていました。
そんな中、NVIDIAで個人向けコンピューティング事業を担当するJeff Fisher上級副社長は、ArmベースのチップRTX Sparkを搭載するPCの発売に合わせて10月16日に台北で開かれたイベントで取材に応じ、RTX 5090が生産終了になるという話を否定し、今後も出荷を続けるとしています。
ただ、供給についてはNVIDIAのRTX 5090に限らず世界的にメモリーが逼迫していると認めたうえで、製品を市場に届けるために全力を尽くしていると明言するにとどまっており、具体的な改善時期などは示していません。
GB202はRTX PRO優先のまま。RTX 5090の出荷は少数か
RTX 5090向けのGB202の割り当て停止を伝えていた台湾のBenchlifeによると、NVIDIAにとってこれは生産終了には当たらず、生産能力を利益の大きい製品へ移しているだけとのことです。RTX 5090のGB202は、21,760基のシェーダーはそのままにVRAMを84GBにしてRTX PRO 5500としても売られており、その値段は欧州の販売店でRTX 5090の推奨価格の約8倍になるため、GB202 1個から得られる売上はRTX 5090として売るよりはるかに大きくなります。RTX 5090は、Fisher氏の言うとおり製品としては残るものの、GB202はRTX PRO 5500へ優先して回され、出荷は少ない数にとどまるとみられます。
国内は入荷のたびに値上がりする状態が続く見通し
国内では、グラフィックカード単体のRTX 5090に在庫があった日は10月に入ってから4日間しかなく、入荷した製品の価格も約110万円から約120万円へ上がり、11日からは在庫のない状態が続いています。中古も1年前の30万円台から値上がりし、10月には95万7,000円で落札され、未使用品では100万円を超えています。
NVIDIAが出荷を続けるなら国内への入荷が途絶える可能性は下がりますが、RTX 5090は32GBのVRAMを積むため、ゲーム用途に加えて、中国の業者がAIサーバー向けに買い集めてきたようにAI用途でも求められています。そのため、少ない入荷にこうした買い手が集まり、新品は入荷のたびに値上がりし、買えなかった人が流れる中古も100万円前後の高値が続く見通しです。


