Switch 2と初代Switchを共用できるドックの特許が判明。製品化はされず?

Switch 2と初代Switchを共用できるドックの特許が判明。製品化はされず?

Nintendo Switch 2と初代Switchを1台のドックで使える設計の特許を任天堂が出願しており、その内容が中国で公開されました。接続機種を自動で判別し、通信規格や映像出力、ファンの回転数を切り替える仕組みです。

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Nintendo Switch 2と初代Switch両方を使えるドックの特許が見つかる

Nintendo Switch 2は、純正ドック以外からの映像出力を許可しないよう、暗号化された「ベンダー定義メッセージ(VDM)」で接続先の機器を認証しており、この認証に応答できない機器には映像を出力しない仕様です。20Wの給電要求もこの認証に組み込まれており、この手順自体を持たない初代Switch用ドックは、非純正ドックと同じ扱いで映像出力に対応できません。電源面でも世代差があり、初代Switch用ACアダプターはNintendo Switch 2本体の充電こそできるものの、54W未満のためTVモードでの映像出力には使えません。

この認証の壁を越える設計を示しているのが、中国で公開された特許(公開番号CN122371385A)です。電源側が5V/3A・9V/3A・15V/3A・20V/2.25AのPDO(給電候補)を提示し、ゲーム機側が15V/3Aを要求した後、DR_SWAP(USB PDでデータの送受信の主導権を入れ替える手続き)とStructured VDM Version 2.1による機器ID交換を経て接続機種を識別する、多段階のシーケンスを踏む内容です。電源電圧の交渉だけでなく機器IDの交換まで踏むこの判別方式は、現行Switch 2が非純正ドックを弾いている認証の仕組みと設計思想が近く、世代判別だけでなく非純正品対策も視野に入れた設計だったとみられます。

これは識別した接続機種に応じてSwitch 2接続時はUSB 3系のデータ通信・高解像度の映像出力・高いファン回転数に切り替わり、Switch接続時はUSB 2系・低解像度・低いファン回転数になるとのことです。このファンは、開口部21Fから取り込んだ空気をドック内部の基板に通したあと、ゲーム機底面の開口部30Bから本体内部へ送り込み、上部の開口部30Cから排出する構造になっています。ファンが本体側にも空気を通す設計は、ドック単体でなく本体側の排熱も見込んだ設計だった可能性を示します。

現行ドックには採用されず、製品化は不明

今回の特許では、接続したゲーム機に応じてUSBの通信規格や映像出力、ファンの回転数を切り替える共用ドックが示されています。しかし、現在販売されているNintendo Switch 2ドックは初代Nintendo Switchに対応しておらず、この仕組みは採用されていません。

また、特許内ではNintendo Switch 2側でUSB 3系の通信を使用する構成が示されていますが、VRRや4K120Hz出力にも対応するチップを内蔵する現行ドックでも、外部USB-A端子は任天堂公式仕様でUSB 2.0対応×2のままです。ただし、特許の記載はゲーム機とドック間の通信を含むシステム全体を対象としており、外部USB端子の仕様については個別に言及されていません。

この共用ドック案の出願は2025年1月で、Nintendo Switch 2の正式発表と同じ時期にあたりますが、特許出願はあくまで技術の権利化の手続きであり、実際の製品化とは別の話です。特にNintendo Switch 2には後方互換性もあるため、コストをかけて初代Switchに対応させる理由は乏しく、共用ドック案もSwitch 2の開発過程で検討されたものの、採用されなかった案である可能性が高いと見られます。

そのため、今回の特許が将来の製品に採用されるかは極めて不透明で、もし両機種を併用する場合は当面はそれぞれ専用のドックが必要な状況が続くと言えます。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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