Snapdragon 7 Gen 3の仕様が判明。Snapdragon 7 Plus Gen 2より低い性能になるなどカオスなラインアップに。

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Snapdragon 7 Gen 3の仕様が判明。Snapdragon 7 Plus Gen 2より下位の位置づけと言う意味不明なラインアップに

Qualcommがハイエンドスマートフォン向けにSnapdragon 8 Gen 3を発表し注目を集めていますが、ミドルレンジスマートフォン向けのSoCとしてSnapdragon 7 Gen 3の開発も進行中です。最近、このSnapdragon 7 Gen 3の仕様に関する情報が明らかになりましたが、これにより少々混乱を招くラインアップになることが予想されます。

中国のWeiboで活動するリーカー、Digital Chat Station氏がSnapdragon 7 Gen 3の仕様をリークしています。この情報によると、Snapdragon 7 Gen 3は現在試作機を用いたテストが行われており、製造プロセスにはSnapdragon 8 Gen 3と同じくTSMCの4nmプロセスが使用されるとのことです。

仕様に関しては、Prime-Coreが1基で2.63 GHzで動作、P-Coreとして3基のCortex A715が2.4 GHz、E-Coreが4基で1.8 GHzで動作する設計になっています。また、内蔵GPUにはAdreno 720が搭載される見込みです。

スクロールできます
Snapdragon 7s Gen 2★Snapdragon 7 Gen 3Snapdragon 7 Plus Gen 2
CPU: Prime-Core1x @ 2.63GHz1x Cortex-X2 @ 2.91GHz
CPU: P-Cores4x Cortex-A78 @ 2.4GHz3x Cortex-A715 @ 2.4GHz3x Cortex-A710 @ 2.49GHz
CPU: E-Cores4x Cortex-A55 @ 1.95GHz4x @ 1.8GHz4x Cortex-A510 @ 1.8GHz
GPUAdrenoAdreno 720Adreno 725
製造プロセス4nmTSMC 4nmTSMC 4nm

これらの仕様が確認されれば、Snapdragon 7 Gen 3はSnapdragon 7 Plus Gen 2の後継モデルではなく、Snapdragon 7s Gen 2とSnapdragon 7 Plus Gen 2の中間に位置する微妙なラインアップになりそうです。

リーカーのYogesh Brarによると、Snapdragon 7 Gen 3は供給価格を競争力のあるレベルに設定する必要があるとされています。現時点ではシャオミのRedmiが2024年第1四半期を目標に、このSoCを搭載したスマートフォンの投入を計画しているようです。また、他の3つのブランドもSnapdragon 7 Gen 3に関心を示しているとのことです。

Snapdragon 7シリーズは、Snapdragon 8シリーズほどの注目を集めておらず、搭載される機種も非常に限られています。この主な理由としては、性能が同等であればMediaTekのSoCの方がコストパフォーマンスに優れているためです。しかし、Snapdragon 8 Gen 3の供給価格が上昇している現状を考慮すると、QualcommはSnapdragon 7 Gen 3の価格を適切に設定すれば、MediaTekに対抗できるSoCとして市場に投入できる可能性があります。そのため、ミドルレンジスマートフォン市場においてSnapdragon 7 Gen 3搭載機種の増加が期待されるかもしれません。

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