中国CXMT製DDR5の値段は大手3社と同価格。値下がり効果は無い

中国CXMT製DDR5の値段は大手3社と同価格。値下がり効果は無い

中国DRAM大手CXMTのDDR5メモリの価格が、サムスン、SK hynix、Micronの大手3社とほぼ同水準であることが、Computex 2026の会場で取材に応じた複数メーカーの証言で明らかになったようです。

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CXMTのDDR5は大手3社と同価格、強みは供給量

CXMTはDRAM価格の高騰が続くなかで、コンシューマー向け市場の供給を支える存在として見られてきました。生産能力を倍増させる工場投資を進めており、すでにグローバルのメモリベンダーへの供給も始めています。しかしwccftechが複数のメーカーに取材したところ、CXMTのDDR5を採用する利点は「安さ」ではなく「供給の安定性」にあるとのことです。

HBMに振り向けない分、通常DRAMの在庫が潤沢

メーカーによると、大手3社はAI向けのHBMやSOCAMMといった利益率の高い製品にラインを割いており、一般向けのDDR5は品薄が続いています。CXMTはこうしたAI向けに手を出していないため、一般向けのDDR5に回せる在庫を多く確保できるとのことです。もっとも、CXMTが従来型のDRAMに頼るのは、先端の製造技術で大手3社に追いつけず、ほかに戦える土俵がないからでもあります。

ただし、CXMT製DDR5は性能面からエントリー〜メインストリーム向けに限られ、速度も最高で8,000 MT/sにとどまります。そのため、メモリメーカー各社も自社製品への採用を検証中ですが、当面はエントリー向けが中心で、まず中国市場に投入し、品質の良い選別品がそろってから世界へ広げる計画とのことです。

ペナルティのない柔軟な取引条件も採用を後押し

価格が同じでもメーカーがCXMTに目を向けるもう一つの理由が、取引条件の柔軟さです。大手3社は追加供給を確保したい顧客に全額の前払いを求めており、支払いに応じなければ次回発注時にペナルティを課しているとされます。一方でCXMTはこうした縛りを設けておらず、同じ価格でも条件面の負担が軽い点がメーカーにとっての魅力となっています。

自作ユーザーにとって気になるのは店頭価格ですが、CXMTの参入で見込めるのは値下げではなく在庫の増加です。実際、CXMTのDRAMはCorsair(コルセア)のメモリモジュールなどに採用され始めているものの、調達価格が大手3社と変わらない以上、店頭でDDR5そのものが値下がりする展開は考えにくい状況です。中国製メモリの拡大を価格下落の兆しと捉えるよりは、品薄の緩和につながる動きとして見ておくのが現実的といえそうです。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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