AI向けで生き残りをかける？売れてないGeForce RTX 4070にブロワー型クーラー搭載モデルが準備中。

NVIDIAではGeForce系などのゲーミング用グラフィックスカードではサーバー・データーセンターなどで使われることを防ぐために、ブロワー型クーラーの搭載は原則として認めていないと言われていますが、GeForce RTX 4070についてはあまりにも売れていない事から例外的にブロワー型クーラーの搭載モデルが例外的に出現する可能性があるようです。

NVIDIAがGeForce RTX 4070を売るためにAI向けを標的に？ブロワー型クーラー搭載モデルが準備中の模様

NVIDIAのGeForceなどのゲーミング向けに特化したグラフィックスカードは上位のサーバー・データセンター向けに作られているRTXシリーズとGPUコアなどはほぼ同じで、使い方次第ではGeForceでAI開発なども可能となっています。ただ、NVIDIAとしてはこのようなAI用途ではGeForceの2倍以上高価なRTXシリーズを購入してもらいたいため、GeForceなどでは複数台運用がしやすいブロワー型クーラーを搭載したモデルの発売は原則として認めていないと言われています。しかし、このブロワー型クーラーについて売れていないことから生産停止期間が延長しているGeForce RTX 4070では例外的に認められる可能性が出ているようです。

Ezwin Inc. | VGA CARD Certification Status

韓国の電波認証当局である国立電波研究院に登録された情報によると、台湾のLeadtekがブロワー型クーラーを搭載したと見られるGeForce RTX 4070の発売を計画しているようです。このLeadtekのモデル名は『RTX 4070 AI BLOWER』とAIとBLOWERという名称が用いられており、名前からわかる通りブロワー型クーラーを搭載していると見られるほか、利用ようととしてはAI向けを想定している事が明らかなモデルになっています。

WinFast RTX 4070 AI BLOWER 12G | Leadtek

（Leadtek公式ホームページにも掲載が開始されています。）

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ブロワー型クーラーについてはここ最近はコンシューマー向けで公式に発売されているケースがほぼなく、あってもメーカーが伏せられた状態で販売されている例が多くNVIDIAはAIBに対してブロワー型クーラーを搭載したGeForceについては認めていないと考えられていました。しかし、複数のNVIDIA製グラフィックスカードを発売しているLeadtekがルール違反をし、発売取りやめのリスクを背負ってまでこのようなグラフィックスカードを発売するとは考えられないため、NVIDIAは全面的にブロワー型クーラーについて認める方針が変えられた可能性があります。ただ、需要がありそうなRTX 4090では登場せず、微妙なRTX 4070で登場するには訳があるかもしれません。

GeForce RTX 4070が売れなさ過ぎて生産停止期間が延長。価格下落も続く。

と言うのも、RTX 4070についてはここ最近の動向を見る限り売れていないことは明白で、発売1週間後は在庫がだぶつくのを防ぐために4月一杯は生産を一時停止したと言われていました。しかし、最近になりこの生産一時停止が6月まで延長されるなど売れ行きはNVIDIAの想定を大きく下回っている状態となっています。そのため、NVIDIAやAIBとしてはRTX 4070の在庫を動かしたいと言う意図が動いていると見られており、例外的にRTX 4070のブロワー型については認める方針となっているのかもしれません。

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もしかしたら、単純にLeadtekがルール違反をしているだけかもしれません。実際にMSIもネーミングを間違えて発売目前にNVIDIAから回収要望を受けています。ただ、もし今後、他のAIBからもブロワー型クーラーを搭載したRTX 4070が登場した場合、RTX 4070はゲーミング用グラフィックスカードとしてではなく、コンシューマー向けAI用グラフィックスカードとして生きる道が与えられたと言えるかもしれません。（個人的にあの価格と性能ならそれぐらいしか需要しかないと思っていますが。）