IntelのXe3アーキテクチャー後継となるXe3Pについて、ディスクリートGPUはAI推論およびワークステーション向けの「Crescent Island」に限定され、ゲーミング向けArc GPUは投入されない可能性が浮上しています。
Xe3P世代のディスクリートGPUはAI・ワークステーション専用か
IntelはXe3世代でArc B580やB570といったゲーミング向けディスクリートGPUを展開していたほか、Arc Pro B65/B70などワークステーション・AI向け製品にも注力していました。

リーカーのJaykihn氏によると、次世代のXe3PアーキテクチャーではCrescent Islandと呼ばれるディスクリートGPUが計画されているものの、現時点で確認されている製品はAI推論向けとワークステーション向けの2つのみで、ゲーミング向けのArc製品は含まれていないとのことです。
Xe3世代でもArc B770の噂がありながら実現しなかった経緯があり、Xe3Pでも同様の展開となる可能性があります。ただし、同氏はIntelがゲーミング向けについてまだ最終決定を下していない可能性にも言及しています。
Intel Arc Celestialのディスクリート版投入の可能性は低め?
Intelは当初Raja Koduri氏の主導でディスクリートGPU市場への本格参入を目指していましたが、2022年末のAXG(GPU専門部門)解散以降はiGPUとの共通アーキテクチャーの派生展開に軸足が移っています。その流れを踏まえると、派生展開の先としてより収益性が高く安定した需要が見込めるAI・ワークステーション向けに注力するのは自然な判断であり、ゲーミング向けのArc CelestialディスクリートGPUがすぐに登場する可能性はあまり高くないと言えそうです。
また、IntelとNVIDIAは2025年9月にNVIDIA GeForce RTXのアーキテクチャをGPUチップレットを統合した製品の共同開発を発表しており、2028〜2029年頃に投入が見込まれる「Serpent Lake」ではIntel CPUにNVIDIAのGPUタイルが搭載されるとリークされています。こうした協業体制が進む中、Intelがゲーミング向けディスクリートGPUでNVIDIAと正面から競合する意義は薄れており、自社のGPU IPはAI・ワークステーション向けに集中し、ゲーミングのグラフィックス性能はNVIDIAとの協業で補完するという棲み分けが進みつつあると考えられます。

