NVIDIAがGeForce RTX 5060 Ti 8GB用GPUの供給を2026年4月下旬から一時停止する見通しであることが明らかになりました。供給過多による価格下落に歯止めをかける狙いがあるとみられています。
RTX 5060 Ti 8GBの供給を4月下旬から一時停止へ
GeForce RTX 5060 Ti 8GBはRTX 5000シリーズの中でも主力モデルの一つですが、前期に出荷量が多かったことから供給過多の状態に陥っており、販売価格の下落が続いていました。
4月最後の2週間にわたりGPU供給を全面停止

博板堂のリーカーである低手一号氏によると、NVIDIAはRTX 5060 Ti 8GBの供給過多を受け、4月最後の2週間にわたり同GPU用ダイのAIB(グラフィックカードを製造・販売するメーカー)への供給を全面的に停止するとのことです。次回の供給再開は5月初旬が見込まれています。
NVIDIAがGPU供給量を直接コントロールすることでAIBの生産量も制限されるため、市場全体でRTX 5060 Ti 8GBの流通量が減少し、価格の下落傾向に歯止めがかかると予想されています。
売れ行き低迷の中、価格帯の中途半端さが在庫積み上がりの一因か
NVIDIAが供給量を意図的に絞って価格を維持する手法はこれまでにもみられましたが、今回の背景にはRTX 5060 Ti 8GB特有の事情もあると考えられます。
ここ最近はメモリ価格高騰の影響でグラフィックスカード全体の価格が上昇しており、BTO向けも含めて売れ行きが落ち込んでいるとみられています。その中でRTX 5060 Ti 8GBは、RTX 5060(最安約5.6万円)より高価でありながら、RTX 5060 Ti 16GB(最安約9万円)よりメモリ容量が少ないという中途半端な立ち位置にあります。加えて、メモリ不足で他のモデルの供給が不安定だった時期に優先的に出荷された経緯もあり、結果として市場に在庫が積み上がり価格が下落したものと考えられています。
RTX 5060 Ti 8GBの購入を検討している場合、この供給停止により市場の在庫が絞られ価格が反転する可能性がある一方、現在の価格水準はむしろ底値に近い可能性もあります。5月以降は価格が下がりにくくなることを踏まえると、早めに判断した方が良いかもしれません。

